「6気筒」へ一新の2代目 BMW M3(E36) UK版中古車ガイド(1) 胸が高鳴るドライバーズカー
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高性能なスポーツカーを何台も乗り継いできたという、アル・フランクス氏。1996年式の後期型M3 コンバーチブルを、3年前に購入したという。 「これまで60台以上のクルマを所有してきました。少し飽きっぽい性格で、頻繁に乗り換えてきたんですよ。M3は複数所有していて、初代のE30と3代目のE46もあります」 「E36型は、ずっと残しておきたいですね。マホガニーの化粧パネルが気に入っています。グローブボックスの中にプレイステーションが仕込まれていて、リアには巨大なスピーカーが載っています。前オーナーは、ラッパーっぽい感じだったのかも」 「コンバーチブルを選んだ理由は、週末に家族で楽しみたいと考えたから。購入時はソフトトップが動かなかったんですが、ヒューズのある場所がわかりにくく、交換に400ポンド(約8万円)もかかりました」 「去年は下回りを再塗装し、フルード類を全交換。錆びていたボルトやナットも交換しました。E46ほどドライバーズカーという感じではないですが、走りはとても楽しいですし、見た目も徐々に味を増してきたように思います」
英国で掘り出し物を発見
■BMW M3 コンバーチブル(英国仕様) 登録:1999年式 走行:5万1500km 価格:3万2500ポンド(約624万円) E36の後期型で状態は素晴らしく、これまで2オーナー。ブリリアント・レッドのコンバーチブルで、同色に塗られたハードトップも備わる。インテリアはグレーのレザー。シートとシフトノブに、若干の摩耗が見られる。 2010年までは、BMWの正規ディーラーでメンテナンスを受けてきた。それ以降は、M3を得意とする独立系ガレージが面倒を見てきたという。エンジンルームは汚れが殆どない様子。 ■BMW M3 GT(欧州仕様) 登録:1995年式 走行:15万4500km 価格:12万5000ポンド(約2400万円) 欧州で提供された、フル装備のM3 GT。左ハンドルで、300psのエンジンと調整式スポイラーを装備する。ブリティッシュ・レーシンググリーンの塗装に、メキシコ・グリーンのレザーとブラックのアルカンターラ内装でコーディネートされている。 走行距離は長いが、オリジナルのままで1オーナー車。かなり強気の売値だが、これにはボディの再塗装やメカニズムのオーバーホールなど、入念なリフレッシュ工賃が含まれている。約8か月をかけて、丁寧に仕上げるそうだ。 この続きは、BMW M3(E36) UK版中古車ガイド(2)にて。
マルコム・マッケイ(執筆) ジェームズ・マン(撮影) 中嶋健治(翻訳)