SLも迎春ムード 鉄道館で保存会が清掃「いつでも動かせるくらいにピカピカに」
京都府福知山市広小路通り、福知山鉄道館フクレル別館で27日、福知山SL保存会(松山美昭会長)が、展示されているSL「C58 56」の迎春準備をした。半屋外の展示スペースで、車体についたほこりなどを磨いて落とし、車体の正面に国旗を取り付けた。 1939年に製造された車両で、1961年から9年間、福知山機関区で活躍した。炭水車を含めた全長は約18メートル、高さは約3メートル。全走行距離は約186万キロになる。保存会は旧国鉄時代からSLの運行などに携わってきた人らで作っており、年4回の清掃を続けている。 今回は会員12人が参加。車体の側面、動輪などをから拭きし、さびを落としてから、油を使ってつやを出した。松山会長(77)は「今年はフクレル開館1周年、福知山線・舞鶴線全線開業120周年があった影響で、別館の来館者も増えたように思います。現物のSLを見たいという人のためにも、ぴかぴかに磨き、いつでも動かせるくらいきれいにしておきたいです」と笑顔を見せていた。