【ラグビー】京産大またも「4強の壁」準決11連敗「プレッシャーで厳しい展開に」広瀬監督
<ラグビー全国大学選手権大会:早大31-19京産大>◇準決勝◇2日◇東京・国立競技場◇観衆2万7691人 【一覧】京産大の「4強の壁」 京産大がまたも「4強の壁」にはね返された。対抗戦王者の早大に19-31。準決勝11連敗、悲願の決勝の舞台に届かなかった。 逆転不可能な12点差でラストプレーを告げるホーンが鳴り響く中、京産大の選手は攻め手を緩めなかった。意地と執念のトライを狙って攻め続けたが、最後もわずかに届かずノーサイド。前半で0-26の点差が重く重くのしかかった。共同主将のFB辻野は「立ち上がりからミスでスコアにつなげられた。4年間、『京産らしさ』を追求して準決勝敗退という結果。(壁の打破は)残ったメンバーに期待したい」と言った。 4季連続のベスト4進出と力を示す一方で、どうしてもその先に進めない。広瀬佳司監督(51)は「早稲田のプレッシャーで厳しい展開になった」と話す。加えて「壁」という見えないプレッシャーは否めない。攻め込んでミス。逆にミスから早大に得点を許した。 辻野は4強の壁について「京産が培ってきたラグビーを追求していくことはもちろん、いろんなラグビー、幅を持つことも大事かなと思う」。広瀬監督も「アイデンティティーは大事に進化していきたい」。40年にわたって悔しさは存分に味わってきた。壁の打破へ、課せられたテーマは続く。【実藤健一】