この時計には「美しい満月」がある! タサキ FACE OFTASAKI 真珠のタサキがつくると時計もロマンティックになる!
空を見上げなくても眺められる満月!
エンジン時計委員の“推しの国産時計”はこれだ! ヴィンテージの再解釈と最新ムーブメントとの融合、和の美に通じる凝った意匠のダイアル、そしてジャパン・メイドの高品質はいまや海外の時計愛好家たちをも魅了するまでになっている。 【写真4枚】デザイナーは「月」だとは一言も言っていないが、エンジン時計委員の本間恵子は「これは満月だ!」と思いを馳せた美しいダイヤルは必見 そんな時計好きを唸らせる「メイド・イン・ジャパン」の魅力的なモデルのなかから、今回は真珠ブランドのタサキの時計を紹介しよう。 ◆エンジン時計委員、本間恵子のイチオシ ◆タサキ FACE OFTASAKI 独創的な時計でも注目を浴びる日本のジュエラーTASAKIの最新作は、初のレクタンギュラー型ケースによる「FACE OF TASAKI」。その名のように、銀座本店のファサードにも採用されている、真珠養殖場のいかだの形を表現したデザイン。マザーオブパールダイアルの下部を占める真珠に見立てた円盤が自動巻きムーブメントのローターとして動くのも極めて革新的だ。ステンレススティール、ケース縦35.6mm×横24mm、5気圧防水。357万5000円。 ◆まん丸い真珠貝の月がロマンティック 9月に十五夜、10月に十三夜、11月には十日夜という名月の夜があるが、空を見上げなくても眺められる美しい満月が、この時計にはある。 デザインを手がけたフィオナ・クルーガーは月をモチーフにしたとはひと言もいっていない(真珠養殖場のイカダの形だそうだ)が、筆者にとっては、これはもう満月だ。 だってTASAKIは日本が誇る屈指の真珠ブランド。古来、月と真珠は関わりが深く、真珠のツヤは「月の光のような」との形容もされる。それはダイヤモンドのようにキラキラした輝きではなく、真珠が優しくおぼろな光沢をもっているからだろう。 本作の文字盤は真珠を育むシロチョウガイ、クロチョウガイから採られたマザーオブパールで、オリエントと呼ばれるあえかな虹色の光沢が美しい。そして文字盤の直下にローターが配され、真珠を思わせる丸いディスクがくるくると回る。 ケースのシャープな形状と好対照を成す、まん丸い真珠貝の月。ロマンティックじゃないですか! 文=本間恵子 (ENGINE2024年12月号)
ENGINE編集部
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