「たかじんnoばぁ~」構成作家が「ビジネスパーソンのためのお笑い講座」/大阪
ちょっと変わったビジネス講座が始まった。その名も「ビジネスパーソンのためのお笑い講座」だ。お笑いにかかわって30年の猪虎太郎さん(本名・永田武司さん)が今年8月に立ち上げ、1日から開講。すでに病院や保険会社から申し込みが入っては、お出かけ講義を実施しているという。いったいお笑いとどう結びつけているのだろうか。 大阪在住の猪虎太郎さんは、劇団東京ヴォードヴィルショーの佐藤B作の元マネジャーという経歴の持ち主。その後、よしもとの文芸部に所属し、構成作家として『たかじんnoばぁ~』(読売テレビ)など数々の番組を手掛け、現在はフリーとして活躍している。 基本的には関西方面の講座を受け持ち、東京方面は、好田タクトさんが担当する。好田さんは、東京演芸協会理事。指揮者の形態模写をしてTBSテレビ『たけしのお笑いサドンデス』で優勝。その後、英会話学校のトップセールスマンとしてサラリーマンを経験してから、芸人になった。
病院や保険会社などからすでに受講申し込みも
そんな2人が講師を務める異色の講座だが、病院や保険会社などからすでに受講申し込みを受けている。「病院の場合は、職員の方々がどう患者さんと接し、そこにお笑いを盛り込むかを講義しています。患者さんとの対応ひとつで、患者さんがクレーマーになることもある。受付からのアプローチが大事なんです。保険会社の場合は営業の方がどう営業をかけるか、トークに笑いを盛り込めば、交渉事もうまく進みます」(猪さん) 受講生は20代~50代とさまざまで、世代ごとに悩みも違うようだ。20代は対同僚、対上司との関係で悩む。逆に50代は若い世代とどう付き合うか、それで苦慮している人もいるという。そんな壁に出くわした時に、壁を取り除くのに役立つのが笑いのエネルギーということで、いかにビジネスシーンに取り込むかだ。 「俺は部下をかわいがってやってるで。飲みにも連れて行ってる」という自信満々な上司に限って、実は嫌がられているケースもある。それを先輩芸人と後輩芸人の関係などを引き合いに出して講義する。長くお笑いにかかわって来ただけに、話は分かりやすい。