「代謝がアップ!?発酵おかず&調味料3選」薬膳研究家・料理家が伝授|美ST
知恵が詰まった和食ほど腸活に役立つ!語り継ぎたい発酵料理
(左)薬膳・発酵料理家 食べごと研究所・主宰山田奈美先生(右)東京薬膳研究所・代表武 鈴子先生 武先生(以下、武) 私が専門としている「和食薬膳」は中国伝統医学をベースに日本の風土に合わせた食。この考えでは「腸」の働きを補ってくれるのは「辛」に属する食材で、具体的には大根・わけぎ・玉ねぎ・けしなどです。 山田先生(以下、山田) それらの食材は腸内を腐敗から守り、発酵食品とともに善玉菌のエサになるので、同時にとるのがベストです。味噌汁や納豆など、おなじみの和食もひとつひとつの素材の組合わせの意味を知っていただくことが大切です。 武 日本人の知恵が詰まった和食を今いちど見直して、腸活に役立ててください。
教えてくれたのは……
【武 鈴子先生 東京薬膳研究所・代表】 中国四川省で薬膳理論・料理技術を学んだのち、東洋医学と日本の気候風土に合った食事を探究し現在は独自の「和食薬膳」を提唱、教室や講演などを行う。87歳。
【山田奈美先生 薬膳・発酵料理家 食べごと研究所・主宰】 体調不良に悩んでいた25歳の時に取材をきっかけに武先生と和食薬膳に出会い、体調が復活。その後発酵料理も学び料理家に。現在は葉山で料理教室などを開催。 2024年『美ST』4月号掲載 撮影/吉澤健太 料理・スタイリング/山田奈美 取材/安西繁美