お待たせ新米! 農業法人が従来価格で特売、60袋が10分で完売/京都・福知山市
京都府福知山市戸田の農業組合法人遷喬ふぁーむ(大槻憲雄代表)が地区内の直売所・楽菜で14日から新米フェアを始めた。収穫されたばかりの新米が、安価な特別価格で店頭に並んだ。全国的な米不足を経て、ようやく登場した新米に、多くの人が開店前から長い列を作り、待ちに待った米を買い求めた。 新米フェアは今年が初めての取り組み。多くの人に朝市を知り、訪れてもらえる催しを-と、春ごろから企画していたところ、偶然にも全国的な米不足と重なった。 開店前から50人以上が列を作り、オープンと同時にお目当ての新米に駆け寄り、うれしそうに米袋を手に取っていた。用意した5キロ入り計60袋を開店10分ほどで完売した。 西佳屋野町の女性(76)は「ここのお米はおいしくて、新米を楽しみに来ました。米不足や価格高騰が聞かれるなか、良心的な値段で販売してくれるのはありがたい」と話していた。 新米フェアは15日、21、22両日にも予定していて、15日はコシヒカリ(1800円)、ミルキークイーン(同)の2種類、21、22両日は、キヌヒカリ(1700円)を加えた3種類を販売する。いずれも1袋5キロで価格は税込み。各日各種30袋ずつ並べ、1家族2袋までとしている。 大槻代表(75)は「自分たちで作り、自分たちで販売する米なので、喜んでいただける価格で販売できています。米以外にも丹精込めて作った新鮮な野菜も並んでいますので、これを機に多くの人に訪れてもらえたら」と呼びかけている。営業時間は午前8時~10時。