【徹底検証】郵便料金「大幅値上げ」の一方で“配達の遅れ”はどうなる? 都内から全国各地に郵便を出したら驚きの結果に…「埼玉」よりも早く「離島」に届いていた!
結論:普通郵便は予想以上に早かった
実験してわかったことがある。郵便は意外に早く届くのだ。筆者はもっとかかることを想定し、さんざん郵便をディスる記事を書こうと思っていたのだが、日本の郵便網はかなりよくできたシステムだと感心してしまった。しかしながら、東京都と埼玉県が2日かかってしまうのは、やはりいただけない。というか、なぜ秋田県よりも奄美大島よりも、埼玉県の方が遅いのか。謎すぎる。 筆者の知人で日本郵便の職員はこう話す。「早いですね。私もびっくりしましたが、今回は東京を代表する郵便局の、しかも窓口から投函しています。街角のポストを利用した場合は集配のタイムラグがあるため、投函の時間帯によって、もっと遅くなる可能性もあると思いますよ。また、様々な条件によって遅れることもあるので、同条件で手紙を出しても、同じ時間帯に着くとは限りません」 郵便は決して捨てたものではないということだ。全国一律、たった84円(10月1日から110円になるが)で届くのだから、素晴らしいサービスである。ただ、裁判の書類や内容証明など特殊な郵便物を送るのであれば別だが、日常的な書類のやりとりの目的としては使えない、実用的ではないサービスになりつつある、という印象は受けた。 郵便はこれからどうなっていくのだろうか。もうすぐ年賀ハガキが発売されるが、過去最低の発行枚数になることは確実である。63円の時代なら100通送っても6300円で済んだものが、85円に値上げされた後は8500円もかかる。これを機に年賀状を“卒業”する人が急増するのではないか…… と筆者は危惧してしまうのである。
デイリー新潮編集部
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