岡田彰布コラム「いよいよドラフト間近。早くに1位公言する球団が増えたが、それを見て指名を変えることはないよ」
ドラフトの指名選手はチーム状況に応じるのが基本
1979年秋のドラフトでオレは6球団から指名を受け、阪神の河崎雄介取締役が当たりクジを引いたことで阪神入り。[写真は近鉄の西本幸雄監督が引いてくれている]。さて今年もどういうドラフトになるか楽しみよ[写真=BBM]
このコラムを書き始めたのは10月12日の夜。クライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージ第1戦が終了した直後。注目の戦いはセ、パともにチャンピオンチームが先勝した。1勝目だが、アドバンテージがあるため、2勝目ということになる。非常に重要な初戦を、いかにも力で勝ち抜いたヤクルトとオリックス。これで断然、優位に立った。果たして阪神、ソフトバンクの強烈な巻き返しがあるのか。これを書いていきたいけど、ここでもタイムラグが生じる。 「締め切りは〇日ですから」。週刊ベースボールの「そらそうよ」担当のS君は実に冷静に伝えてきた。さも、“そらそうよ”……と言いたげなトーンで。ハイハイ(ハイは1度でいい)、分かりました、というわけで結末は書けなくなった。皆さん、申し訳ありません。 このCSが終われば日本シリーズというスケジュールになるが、その前に注目のイベントが待ち構えている。そう、10月20日に開かれるドラフト会議だ。われわれが若いころ、ドラフトといえば11月やったけど、近年は10月開催と時期が早まった。さあ、今年のドラフトはどんなドラマが起きるのか。非常に楽しみな1日になる。 いまから43年前、オレは指名される側やった。早大からプロを目指し、ドラフト当日は6球団から1位指名を受けた。そのときの様子は過去、多く書いてきたから今回は省くが、指名する側に回れば、ホンマ・・・
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週刊ベースボール