2歳戦における“早生まれ”のプラス条件を調査 「GⅠ、GⅡ」では単回収率176%
GⅠ、GⅡで妙味大
この章では1、2月生まれを対象とした“早生まれ”の具体的な「プラス条件」について見ていく。 <2歳戦 「1、2月生まれの馬」のプラス条件> GⅠ、GⅡ【15-14-13-98】 勝率10.7%/連対率20.7%/複勝率30.0%/単回収率176%/複回収率95% 6月【80-65-63-361】 勝率14.1%/連対率25.5%/複勝率36.6%/単回収率134%/複回収率92% 須貝尚介厩舎【30-19-13-60】 勝率24.6%/連対率40.2%/複勝率50.8%/単回収率113%/複回収率90% ナダル産駒【15-10-3-20】 勝率31.3%/連対率52.1%/複勝率58.3%/単回収率118%/複回収率92% ※2019年12月14日~2024年12月8日 最初にあげるのはGⅠ、GⅡ。ハイレベルなレースであればあるほど、早生まれのアドバンテージが生きてくるようだ。年末のGⅠホープフルSでは、【3-2-3-22】と5回中3勝をあげ、単回収率319%、複回収率102%。2022年に14番人気1着だったドゥラエレーデもこのデータから拾うことが可能。今年も該当馬には注目したい。 6月のレースも狙い目の一つだ。早生まれのアドバンテージは時間が経過するほど縮まっていく。そのため、最も恩恵を受けるのは6月の番組ということになる。勝率は14.1%、単回収率は134%とベタ買いするだけでプラス。来年まで覚えておきたい。 厩舎別では、須貝尚介調教師の管理馬もオススメ。特に新馬戦では【17-11-4-15】勝率36.2%、複勝率68.1%、単回収率163%、複回収率114%と優秀な成績をおさめ、単複回収率もプラスだ。ほか、矢作芳人調教師が【21-19-10-81】勝率16.0%、単回収率121%、池添学調教師が【15-13-4-45】勝率19.5%、単回収率244%となっている。 血統関連では、早生まれのナダル産駒が無双状態だ。勝率は31.3%と抜群で単回収率も118%とプラス域。来年のPOGや2歳戦を予想する上でも覚えておきたい。 ほか、ジャスタウェイ産駒が【27-11-12-124】勝率15.5%、単回収率117%、リアルスティール産駒が【22-23-14-80】勝率15.8%、単回収率173%と好調。また、種牡馬デビュー2年目のレイデオロ産駒も【15-16-13-54】勝率15.3%、単回収率155%と妙味たっぷりだ。 ちなみに、芝ダート別の成績では、芝が勝率10.7%、単回収率83%に対して、ダートは勝率8.5%、単回収率66%に留まっている。早生まれのアドバンテージは芝でこそ輝くのかもしれない。 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
東大ホースメンクラブ