郡山市役所「鯉係」消滅に「驚いた」の声…福島県内には「昆虫課」や「喜多方ラーメン課」も
福島県郡山市の「鯉係」が組織改編に伴い、来年4月から「6次化推進係」と改称され、部署名から「鯉」の文字がなくなる。
鯉係は、コイの市町村別生産量「全国1位」をアピールして消費拡大を図ろうと、2015年4月に発足した。係長以下5人が鯉係にいるが担当業務は幅広く、農水産品の生産から加工や流通まで一貫して取り組む「6次化」などの業務が多くを占め、「6次化・輸出推進係」も兼務している。
地域の産業振興を図るための情報発信として、自治体がユニークな部署名を掲げる県内の事例では、「喜多方ラーメン課」(喜多方市)や「昆虫課」(田村市)が注目される中、鯉係はその先駆的存在だった。
養鯉(ようり)業者からは「驚いた」「残念」との声も聞かれ、自身も鯉係長を経験した市農林部の幹部は「部署名は変わってもコイに関連した事業や予算規模には変更なく、市民の皆さまにぜひご理解をお願いしたい」と話している。