「お金を出してもドライバーがいない」 深刻化するバス運転手不足解消につながるか? 鹿児島・南さつま市で県内初 自動運転バスの実証実験
将来は遠隔監視・操作する時代に
自動運転バスが街中を順調に走行する一方、南さつま市役所にある遠隔監視室では、スタッフがバスに搭載されているカメラの映像や走行速度を確認しながら、バスが正常に動いているか監視していた。 システムのモニターには、バスがMANUAL(手動)、AUTO(自動)どちらの方法で走行しているか、市内のどの位置を走っているかなどが表示されていた。 佐々木さんは、「システムが自動で運転する世の中になってくると、人(オペレーター)が乗っていない車を遠隔監視室から監視して操作したりとなっていく」と、それほど遠くない未来の技術を教えてくれた。
持続可能な地域交通を維持するために
バスに乗車するには、専用のアプリから予約が必要だ。 2週間の実証実験について、本坊市長は、「(オペレーターが)それぞれ何台かの車を操作できるレベルまでやっていければと思うが、道路環境も信号機など色々なものを改善していかないといけないので、まずは第一歩」と、ファーストステップへの挑戦には一定の手応えがあったようだ。 少子高齢化による人手不足や、いわゆる2024年問題によって、地域交通の維持や交通機関におけるドライバー不足など社会課題が深刻化している。持続可能な地域交通を維持するためには、自動運転などのモビリティ技術の活用も大きな力となるに違いない。 自動運転バスによって地域交通を支える。 南さつま市の取り組みはまだ始まったばかりだ。 (鹿児島テレビ)
鹿児島テレビ