自民党新総裁に石破茂氏 加藤勝信氏は支持広がらず「首相でなくても所得倍増実現に向け努力」【岡山】
自民党総裁選が9月27日に行われ、政治資金の透明性向上などを訴えた石破茂元幹事長が選ばれました。所得の倍増などを訴えた岡山5区選出の加藤勝信元官房長官は、支持が広がらず最下位となりました。 過去最多の9人が立候補した総裁選。1回目の投票は、議員票と党員票合わせて181票を獲得した高市早苗経済安全保障担当大臣が1位、154票を獲得した石破元幹事長が2位となりました。いずれも過半数に届かず決選投票に進みました。 「石破茂君をもって当選者と決した」 決選投票では国会議員票と地方票215票を獲得した石破元幹事長が過半数を獲得し、新しい総裁に選ばれました。 (石破茂新総裁) 「自由民主党が生まれ変わる。もう一度国民の信頼を取り戻す決断をした。一丸となってそれに応えないといけない」 石破新総裁は鳥取1区選出の67歳。総裁選は5度目の挑戦でした。党内での基盤は弱いとされる一方、国民の人気が高く、自民党派閥の裏金問題の政治資金の透明性向上などを訴えてきました。 10月1日に召集される臨時国会で、新しい総理に指名されます。 派閥の裏金問題で揺れてきた自民党。石破新総理のもとで国民の信を問う解散総選挙が行われる見通しです。 一方、岡山県からは橋本龍太郎元総理以来、29年ぶりに総裁選に挑んだ岡山5区選出の加藤元官房長官。27日朝は東京の明治神宮で必勝を祈願し、決戦に臨みました。所得倍増などを訴えましたが、1回目の投票で最下位となりました。 (加藤勝信元官房長官) 「改めて自分を見つめ直すことができた。そうした顔をのぞかせることもできた。喫緊の課題である所得倍増を首相でなくても実現に向けて努力をしていきたい」
岡山放送