「#ワークマン女子」400店舗出店で逆転ホームラン狙うも客足は軟調…一般衣料市場でワークマンが抱える致命的な弱点とは?
女性の従業員比率が著しく低い
ワークマンは作業服の衣料メーカーとして成長してきた。作業服は製品のリニューアルサイクルが長いという特徴がある。トレンドを追うものではないからだ。 しかし、一般女性向けは話が違う。いくら機能性重視とはいえ、シーズンごとの新製品を発表やモデルチェンジが必要になる。 作業着の開発サイクルではそれが間に合わないのだ。 女性の従業員比率が低いという問題点もある。2023年3月期の女性社員比率は14.2%。管理職比率が1.4%だ(2023年3月期)。しまむらの女性社員比率は63.4%。管理職比率17.6%(2024年2月期)に及んでいる。 ワークマンという組織に女性主体の風土が根づいているとはまだまだ言い難いだろう。 ワークマンが女性衣料に進出するのは理解ができる。作業着市場は伸びしろが少なく、頼みのアウトドアウェアはキャンプブームの一巡で停滞気味だ。 しかし、今のビジネスモデルを踏襲して出店を急ぐのは、拙速であるような印象を受けるのも事実だ。 取材・文/不破聡
不破聡