「令和のコメ騒動」を検証 一過性?来年再燃? 関係者を直撃
この夏、スーパーの店頭からコメが消えた「令和のコメ騒動」。 高齢の女性 「店に行ったら在庫がないところが多くて…聞いたら『もう少しあるよ。行ってみたら?』と言われたので来てみた」 9月に入って新米が出回り、品不足は解消したものの、価格は前の年の4割から5割上昇しました。 男性客 「かなり上がってますよね」 女性客 「高いですね、千円高いです。いつもより」 その後も価格高騰は続いたまま…。下がるどころか、業界からはこんな声も聞こえて来ます。 食協 武信和也 社長 「来年度の作柄状況によってことしと同じような現象、コメが足らない現象が8月・9月、可能性があると思います」 国民の主食コメの世界で何が起きているのか? 「令和のコメ騒動」を検証します。 30年前、平成のコメ騒動という出来事がありましたが、あの時は、前段としてコメの大凶作がありました。しかし、今回はコメの凶作があったわけではありません。こんなことが起きるとはほとんどの人は予想してなかったのではないでしょうか? 国は、今回の騒動は主に、南海トラフ地震の臨時情報によって起きた特異な現象とみています。ところが、コメの業界からはまた起きるかもしれないという声も聞かれます。コメ騒動は一過性のことなのか?そうではないのか? 深掘りしました。 コメ騒動の時、何が起きていたのか? 農水省が10月まとめた資料にスーパーでの販売状況が掲載されています。 コメの販売量は4月以降、前年を上回る水準で推移。とりわけ8月は、3週間に渡り大幅に増えています。 農水省は騒動の前段として▽食料品全体の中でコメが割安だったことや、▽インバウンドによる外国人観光客の増加でコメの需要が増えていた、▽一方、猛暑・水不足の影響で製品にならないコメが多かった、▽こうしたことから6月時点の在庫量は過去最低だった、▽そして8月、南海トラフ地震の臨時情報の発表、品薄情報が広がったこともあって一気に買い込み需要が増え、供給が追いつかなかった、としています。
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