【高校サッカー】名門帝京3回戦敗退 まとめあげた砂押大翔主将「みんなが『頼りにしてたぞ』と」
<全国高校サッカー選手権:明秀学園日立1(5PK4)1帝京>◇2日◇3回戦◇U等々力 15大会ぶりの出場で日本一を目指した帝京(東京B)が明秀学園日立(茨城)にPK戦で敗れ、16強で散った。 選手権6度、総体3度の全国9冠を誇る名門の主将を務めたMF砂押大翔(3年)は、強いキャプテンシーでチームをまとめあげた。 「本当に1年間、個人として試合に出られない時期もあって、練習でも1人1人のやってることを自分が見ないといけないという立場で、本当に練習に集中できなくなったり、ピッチ外の場面でも悩んだ1年だったんですけど、最後みんなが『頼りにしてたぞ』と言ってくれて、改めてキャプテンやってきて良かったなと思ってます」 昨年夏前にはレギュラー落ちを経験。周囲に気を使いすぎるのではなく、まずは自分のプレーに集中し、調子を取り戻した。個性的なメンバーも多く、苦労も多かった。「本当に大変でした。うるさい人もいれば、結構ふざける人もいるの。1人1人個性が違って、それが自分たちのいい部分ではあるんですけど、時にはやっぱり悪い方向に向かってしまう場面もあったので、止めるのが自分の役割だった。苦労した1年でした」と苦笑いで振り返った。 長く閉ざされていた選手権の扉を開いた功績は大きい。成し遂げられなかった日本一は後輩たちに託す。自身はこの経験を次のステージに生かし、大学でもサッカーを続ける。「自分の目標であるプロに向かって、また一から目指し、頑張っていきたい」。そう力強く誓った。【佐藤成】