11月11日は「チンアナゴの日」制定11年 11時11分のすみだ水族館の様子は…
多くの記念日が制定されている11月11日。細長い魚「チンアナゴ」の日にもなっている。東京都墨田区のすみだ水族館は「大チンアナゴ祭」と称したイベントを行い、例年以上に個性的な魚のPRに力を入れている。今年は記念日制定から11年。多くの来館者でにぎわう11日に同館を訪れた。 薄暗い館内に入ると、チンアナゴがデザインされた特設やぐらやのぼりが設置され、チンアナゴ一色に彩られていた。配布されたチンアナゴのお面を身に着けた来館者は記念撮影を楽しんでいた。クイズラリーや色を塗って「マイチンアナゴ」作りを楽しむ家族連れの姿も。 そもそも「チンアナゴの日」は、巣穴から体を出してゆらゆら揺れる姿が数字の「1」に似て、群れで暮らす習性があることから、「1」が最も集まる11月11日をすみだ水族館が平成25年に日本記念日協会に申請して、認定された。 チンアナゴはアナゴ科で体長約30センチ。インド洋から西太平洋の熱帯地域に生息している。同館ではチンアナゴとニシキアナゴ、ホワイトスポッテッドガーデンイールの3種約200匹を展示しており、チンアナゴファンからも人気がある水族館だ。 この日はさらに「1」が並んだ11時11分にチンアナゴの姿を撮影しようとする来館者も多く、水槽前は大勢の来館者が周りに集まった。飼育員が餌のプランクトンを投入すると、地面から体を伸ばしくねくねと動く姿に歓声が上がった。 東京都葛飾区から来た小学1年の山崎愛莉さん(7)は「伸びすぎているチンアナゴもいて面白い。いっぱいいるのも珍しい」と笑顔で話していた。 チンアナゴ好きな人でつくる「日本チンアナゴ協会」の伊藤秀希さん(43)もチンアナゴ柄のシャツ姿で来館し、「怒ったり、ドジしたり…。魚なのに、何を考えているかがわかるような気がして、飽きずに見ていられるんです」と魅力を語った。 イベントは29日まで。