補正予算など35議案提出 三重県議会本会議、来月19日採決
三重県は21日の県議会本会議で、本年度の一般会計を約9億5900万円減の8081億9700万円とする12月補正予算などの35議案を提出した。来月19日の本会議で採決される。 県によると、補正予算は県内で出没が相次いでいるツキノワグマの対策費として1900万円を追加。「クマアラート」の発表地域などで実施している注意喚起やパトロールなどに充てる。 医師の労働時間短縮を支援する費用として2億900万円を計上。勤務環境を向上させる備品の導入に対する補助や、医師派遣を続ける三重大付属病院の逸失利益を補てんする費用に充てる。 歳入では、企業の業績や消費の回復を踏まえ、県税収入を当初の見込みから59億8千万円増額。昨年度決算で発生した剰余金のうち、27億5500万円を繰越金として計上した。 このほか、県立杉の子特別支援学校(鈴鹿市)が「学校だより」に制作者の許可なくイラストを使用していた問題で、制作者に損害賠償金として46万5300円を支払う議案も提出した。 この日の本会議では、昨年度の一般会計歳入歳出決算などの2議案を賛成44、反対1の賛成多数で認定。昨年度の県債管理特別会計歳入歳出決算など10議案は全会一致で認定した。