スペイン代表指揮官、ヤマルら“酷使”との批判に反論「我々はカレンダーの被害者。加害者ではない」
スペイン代表を率いるルイス・デ・ラ・フエンテ監督が、サッカー界の過密日程に言及した。7日、スペイン紙『マルカ』などがコメントを伝えた。 スペイン国内でたびたび議論の的となる、スペイン代表選出による“選手の酷使”。特に多くの若手を送り出しているバルセロナなどのファンは、MFペドリの過労やMFガビの大けがなど、代表活動に起因した選手のコンディション不良に泣かされることも少なくない。 そして今、FWラミン・ヤマルのプレー時間が物議を醸している。EURO2024優勝に大きく貢献した17歳の“神童”は、ラ・リーガでも開幕から全4試合にスタメン出場して1ゴール4アシストを記録。十分な休息が取れていないなか、5日に行われたUEFAネーションズリーグのセルビア代表戦では万全の状態でないにも関わらずフル出場したことで、デ・ラ・フエンテ監督のプレータイム管理に対する批判の声が上がっている。 そんななか、8日に行われるスイス代表戦の前日会見に臨んだデ・ラ・フエンテ監督が、自身に向けられる批判に反論。過密日程は国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)が解決すべき問題であり、代表チームの指揮官の仕事は国内最高の選手たちを集めてチームを作ることだと強調した。 「FIFAとUEFAが作ったカレンダーには誰もが同意している。私たちはそれに従う、それだけだ。私たちは代表チームにふさわしい重要性を与えなければならない。私たちはカレンダーの被害者であって、加害者ではない。選手たちはみんな代表チームに行きたがっているし、クラブも選手たちに国際試合に出てほしいと思っている」 「特にプレッシャーは感じていない。選手が180分プレーできないのであれば、それまでの話だからだ。私たちの義務は、最高の選手を起用し、公平であることだ。どこのクラブに所属しているかで出場時間を決めるつもりはない。それでは不公平だ。どのクラブも、彼らがそこにいることを望んでいる。文句を言うべきは、カレンダーが作られたときであり、(代表への批判は)偽善もいいところだ。試合が多すぎるのであれば、バランスを取る必要がある」
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