六本木にオープンした“おだし”で煮込んだおでん専門店「茅乃舎だしおでん」に行ってきた
袋入りのだし「茅乃舎だし」で知られる茅乃舎。今回、東京・六本木の六本木ミッドタウンに、だしで煮込んだ“だしおでん”を提供するおでん専門店「茅乃舎だしおでん」をオープンした。 【写真】大きな鍋で作るおでんはおいしさもひとしお ■国産素材にこだわった茅乃舎のだしを掛け合わせ 「茅乃舎だしおでん」がオープンしたのは、東京ミッドタウンの地下、茅乃舎のショップの隣。だしが自慢の同店がだしにこだわったおでんを提供するというので、さっそく行ってみた。暑すぎるぐらい暑かった夏が過ぎ、秋の気配を感じるようになると途端に鍋料理が恋しくなってくる。なかでもおでんは家庭でもよく作られるなじみ深い料理のひとつ。これが茅乃舎の手にかかるとどうなるのか、楽しみだ。 店舗は和の落ち着いた雰囲気。店にたどり着く前からおでんだしのいい香りが漂っている。店内はカウンター5席とテーブル席が18席。カウンターの内側にはおでん鍋が設置されていて、大根や玉子、ちくわやはんぺんなどおなじみの具材が並ぶ。 ランチタイムはお昼の御膳として4種。おでんを味わいたいという人には「だしおでん御膳」(2200円)がおすすめ。大根やちくわ、玉子など定番の具材の盛り合わせと混ぜ込み御飯、小鉢2種がセットになっている。“だしおでん”というからには、まずはだしをひと口いただいてみる。ふわっと香るあごや昆布、椎茸などの香りと優しい味わいが体の中に染み渡る。ディナータイムでは食前酒ならぬ食前だしが提供されるそうだ。 おでんの具材にも自慢のだしがしっかり染みていて、家庭で作るおでんとはやっぱり別もの。上品で奥深い味わいだ。この肝となるだしは、茅乃舎の3種のだしをブレンドして生み出した味。椎茸だし、昆布だし、茅乃舎だしを贅沢に使用し、唯一無二の味を作り出している。 ■具材の旨味と特製のだしで旨味の相乗効果 おでんは元々のだしの味もさることながら、さまざまな具材を煮込むことで、具材の旨味がだしに浸み渡り、それがまた具材の旨味を引き立てるため、だしの味を存分に楽しめる料理。「茅乃舎だしおでん」では、産地から取り寄せた逸品食材を“おだし”で丁寧に煮込み、上質なだしのおいしさを味わえるように仕上げている。 さらに「茅乃舎だしおでん」にはトッピングも用意されていて、ランチでは、おぼろ昆布、もみじおろし、長ネギ、マグロ節、茅乃舎の生七味、辛醤、柚子胡椒を自由にプラスして楽しめる。トッピングによってだしの味わいがグッと引き立ち、よりおでんを楽しめる。個人的おすすめは大根に生七味、牛すじに柚子胡椒。いろいろ試してお気に入りの組み合わせを見つけよう。 ランチには、このおでんのだしを使ったメニューがほかにも。「おでんだしのカレーライス」(1800円)は名前の通り、具材を煮込んだおでんだしを使った和風のカレー。和食店ではまかないでよく作られている料理だそうで、普通のだしではなく、おでんだしを使っていることでコクが出るという。 ほかにも、「おでんだしの牛丼」(1800円)や「おでんだしの蕎麦」(1650円)といった、おでんだしの旨味を感じられるメニューが並ぶ。なかなか悩ましいラインナップだが、次回はぜひ「だしおでん御膳」以外も食べてみたい。 ■夜はおでんと一緒に日本酒やクラフトビールで一杯 今回訪れたのはランチだが、夜はいわゆる“おでん屋さん”として、好みの具を1品から注文できる。どれにするか迷う人は、まず「おまかせ五種」(2400円)、「おまかせ八種」(3800円)をオーダーしてから、気に入ったものを追加していくのもいい。 おでんの具は定番の大根や玉子、こんにゃく、練り物などのほか、季節の野菜なども並ぶ予定だそう。おでんには日本酒が合うとのことだが、ぜひトライして欲しいのが日本酒をおでんだしで割った「だし割り」。普段あまり日本酒を飲まないという人にもおすすめなのだそう。もちろん、アルコールが苦手な人も好きな具材を選んでおでんを楽しんで。 おでんを楽しんだ後は、おでんだしを使った〆の一品を。「おでんだしのおいなり」(350円)や「おでんだしの焼きおにぎり茶漬け」(600円)、「おでんだしの〆蕎麦」(600円)と、いずれもおでんだしを堪能できるものばかり。 ちなみに、隣のショップでは、こちらのお店で使用した3種のだしや、お店とは異なるが「おでんのだしとつゆ」(594円)も販売しているので、自宅でも手軽にだしおでんが作れる。これから気温も下がりさらにおでんがおいしくなる季節になる。お店で、自宅で、おいしいだしおでんを味わおう。