上皇后さま“名場面” 優しさとユーモアにあふれ…【皇室 a Moment】
次は広島の原爆養護ホームを訪ねられたときの様子です。この時は、ハンドベルの演奏に飛び入りで加わられ、「エーデルワイス」を一緒に演奏されました。
こちらは少し懐かしい場面です。1985(昭和60)年、横浜の「こどもの国」の開園20周年式典に出席された際、歌の途中でマイクを向けられるハプニングがありました。 司会)「なんでもできるよ うれしいな」 上皇后さま)「きれいな風が ふいてくる きれいな旗が ゆれている」
こちらは1993(平成5)年、チャリティー晩さん会での一場面です。ご夫妻が音楽に合わわせて、ダンスをはじめられると会場に大きな拍手が起こりました。 ――素敵ですね。息のぴったり合ったダンス姿。上皇后さまのお召し物もダンスをすることを考えられて、ひらひらと、きれいですね。どれもうっとりするようなシーンでしたけれど、どの場面も上皇后さまが音楽を愛していらっしゃる、強い思いがあるというのが伝わってきました。飛び入り参加で、突然マイクを向けられて歌われるということもあるんですね。 なかなか大変だったと思います。上皇后さまのピアノ演奏はよく知られていますが、独奏ではなく、他の楽器の演奏者と心を合わせながらの伴奏に徹していらっしゃいます。草津でも、イタリアでも、演奏者と心を通わせながら弾くことを大事にされ、一緒に演奏した人たちが喜ぶ声を何度も聞きました。 ハンドベルも、演奏を通してみんなと心を通わせようとされたと思うと、見方が少し違ってきます。一緒に楽しむ、楽しんでほしい、というお気持ちからなんだろうと思います。 ――また上皇后さまが上皇さまと一緒に音楽を奏でられるシーンを見たいです。
こちらは1992(平成4)年。日本で最初の知的障害児のための施設とされる「滝乃川学園」を訪問されたときです。1人の女の子が上皇后さまに甘えると、隣にいた男の子も上皇后さまに抱きつきました。 ――子どもたちが抱きついていくところに頬を寄せてくださるのがうれしいですね。