イラン新外相に報復の自制要求 エジプト外相、電話で会談
来日中のエジプトのアブデルアティ外相は25日、イスラエルへの報復を宣言するイランのアラグチ新外相と電話会談し、中東情勢のさらなる緊迫化を避けるため「いかなる挑発にも反応せず、地域の安定を保つ」よう自制を促したと明かした。イランとイスラエルの攻撃応酬の回避に向け「緊張緩和を図るよう要請した」と語った。東京で日本メディアのインタビューに明らかにした。 イスラム組織ハマスの最高指導者だったハニヤ氏が7月にイランで暗殺され、イランはイスラエルへの報復を宣言した。パレスチナ自治区ガザの停戦交渉は25日、エジプト首都カイロで開催。米国など各国は停戦が遠のくことを懸念し、イランに自制を求めている。 停戦交渉の焦点は、イスラエル軍が掌握したガザ・エジプト境界地帯の管理だ。アブデルアティ氏は、イスラエルのネタニヤフ首相が要求する軍駐留継続への反対を表明。「ガザを統治する権限はパレスチナ人にある」と述べた。
今回の協議を「停戦実現の最後のチャンス」とした米政権に賛同し、「地域の安定と利益を優先すべきだ」と強調した。