子どもが窓&ベランダから転落する事故に注意 消費者庁が呼び掛け どんな対策が必要?
子どもが勝手に窓や網戸を開けてベランダに出てしまい、焦った経験はありませんか。実際に子どもが窓やベランダから転落する事故が発生しているとして、消費者庁がXの公式アカウントや公式サイトで注意を呼び掛けています。 【画像】親のちょっとした油断が命取りに これが子どもの“転落事故”の事例です
保護者が目を離した隙に事故が発生
消費者庁によると、同庁と国民生活センターには医療機関から、窓やベランダから子どもが転落する事故の情報が寄せられているということです。 例えば、台所で洗い物をしている間や郵便物を取りに行っている間など、保護者が目を離したわずかな時間に事故が発生した事例があるほか、保護者が危険性を認識しながら対策ができていなかった事例、子どもが自分の行動の危険性を認識できていないと思われる事例も見られるといいます。 高層階になるほど落下時の衝突のエネルギーが大きくなり重症度も高くなりますが、2階からの転落が最も多いとのことです。そこで、消費者庁は、階数を問わず、窓やベランダの周辺については、次のような対策を行うよう、アドバイスしています。 ■窓やベランダ周辺の環境づくり ・子どもが勝手に窓を開けたり、ベランダに出たりしないように、手の届かない位置に補助鍵を付ける。 ・窓やベランダの手すり付近に、足がかりになるような物を置かない。 ・窓の近くにソファなどの家具、ベランダの手すり付近にプランターなどを置かない。 ・ベランダに椅子やテーブルなどを手すりから離して置いていても、子どもが移動させて足がかりにすることも考えられるため、使用後には室内に取り込むなど、置きっ放しにしない。 ・エアコンの室外機の設置場所を見直す場合は、手すりから60センチメートル以上離すか、上からつるす。 ・窓、網戸、ベランダの手すりなどに不具合がないか定期的に確認。安全に配慮された設備を導入する。 また、「小さな子どもだけを家に残して外出しない」「窓を開けた部屋やベランダでは小さな子どもだけで遊ばせない」「窓枠や出窓に座って遊んだり、窓や網戸に寄りかかったりさせない」といったことを呼び掛けています。
オトナンサー編集部