松本駅前のAED一目で 丸ノ内中の4人、設置場所示すQRコード作製 長野県松本市
長野県松本市の丸ノ内中学校3年生で、総合的な学習の時間にAED(自動体外式除細動器)を学ぶ4人が今年、松本駅周辺のAED設置場所が確認できるQRコードを載せた名刺(カード)を作った。AEDの設置場所を広め、1人でも多くの人の命を救おうと取り組み、このほど駅周辺などで配布して周知した。 「AED班」の大野田和希さん、柿崎遼真さん、藤森眞尋さん、水野佳吾さんが作製した。大野田さんが1年生のときからAEDを学習テーマに取り上げてきた。スポーツに関するテーマを探究していた他の3人が、スポーツ現場でのAEDの重要さを感じて2年生のときに加わった。松本駅周辺で150人にアンケートをしたり、AEDの使用法などを学ぶ普通救命講習を受けたりして学びを深めた。 アンケートの結果、AEDの具体的な設置場所を7割が知らなかったことから、緊急時に設置場所がすぐに分かる名刺を作った。ラミネート加工を施し、スマートフォンをかざすと設置場所が分かる地図が表示されるQRコードを載せたほか、カードを配る理由や思いを記した。 街頭で約100枚を配り、中学校近くのデリシア宮渕店と、ミスタードーナツイオンモール松本ショップにも置かせてもらった。水野さんは「AEDによって助かる命もある。もっとAEDとその設置場所を知ってほしい」と話していた。
市民タイムス