ホンダ「新型プレリュード」まもなく登場! 22年ぶりに「“スペシャリティ”2ドアクーペ」復活へ! 新たな「スポーティ&“非日常”」モデルに期待高まる
「スポーツカー」でもあり「スペシャリティカー」でもある
2023年10月開催の「ジャパンモビリティショー2023」(以下JMS2023)で、ホンダは新型「プレリュード コンセプト(以下プレリュード)」をサプライズ公開しました。 かつて「スペシャリティカー」として人気を博したモデルの復活ということで、国産車ファンを中心に大いに期待されていますが、一体どのようなクルマなのでしょうか。 【画像】超カッコイイ! これがホンダ「新型プレリュード」です!(47枚)
プレリュードは、1978年に登場した2ドアクーペです。スタイリッシュなデザインに、最新技術を採用したパワートレインや高い走行性能が支持され、歴代モデルそれぞれで根強い人気を持ちます。 初代は国産車初の電動サンルーフを搭載し、高級パーソナルクーペのポジションを確立。1982年の2代目ではリトラクタブルヘッドライトを採用するとともに、ロー&ワイドを強調したデザインや走行性能も高め、非日常を感じさせる特別感(スペシャリティ)のあるモデルへ進化。 若い男女を中心にヒットし、新たにデートカーというジャンルを開拓します。 続く1987年には3代目が登場。さらに洗練されたデザインに加え、世界初の4WS(四輪操舵)を搭載したことで走行性能に磨きをかけました。 そしてこの3代目も当時バブル景気真っ只中だったこともあり、やはりデートカーの中心的車種として熱狂的な人気を獲得しました。 1991年、4代目へとフルモデルチェンジすると、今度はデートカー路線を脱却し、スポーツカーへと転向を図ります。 流麗なデザインからスポーツカーらしいものへと変更し、2.2リッターの「VTEC」搭載モデルを設定。内装も曲線的なものになり、大幅にイメージチェンジを果たしますが、バブル崩壊やRV車人気などから低迷。 そして1996年11月、最終の5代目がデビューします。さらにスポーツカーのキャラクターを強め、VTEC搭載モデルに加え、220馬力のハイパフォーマンスモデル「タイプS」を追加しましたが、こちらも人気は回復せず、2001年に販売を終了したのです。 以後、後継車は一切存在せず、プレリュードの車名は完全に消滅していました。 そんななか、ホンダは突如として復活を決定。22年ぶりにプレリュードの名前が上がったことで、当時を知るファンだけでなく、国産のスポーティ車を待ち望んでいたクルマ好きを中心に注目を集めています。 しかし実は、プレリュードの復活には伏線がありました。 2022年4月に「四輪電動ビジネスの取り組みについて」という発表のなかで、ホンダは2タイプの電動スポーツモデルを展開するとアナウンス。このときに「スペシャリティ」という大きなヒントのもと、プレリュードの復活を示唆していたのです。 復活する新型プレリュードは歴代モデル同様、2ドアクーペスタイルを採用。空を滑空するグライダーをモチーフにしているといいます。 フロントフェイスは近年のホンダ車らしい、斜めサイドに広がっていく細長いヘッドライトを採用。これにノーズ先端に配されたグリル内の横一文字ライト、ロアグリル中央に縦に配置されたブルーのアクセントライトを備え、ワイド感を強めています。 サイドは大きく寝たAピラーからテールにかけてなだらかな稜線を描き、ワイドなリアフェンダーや抑揚の効いたサイドステップなどがスポーティなイメージを与えます。 リアはブラックガーニッシュに配された真一文字のテールランプを装備し、筆記体の「Prelude」エンブレムが配されました。 パワートレインは不明であるもののEVではなく、ハイブリッド車として投入されるといい、ホンダ独自の2モーターハイブリッド「e:HEV」が採用されるとみられます。 また、JMS2023での発表時、ホンダの三部 敏宏社長は「本格的な電動化時代へ“操る喜び”を継承する、ホンダ不変のスポーツマインドを体現するモデルの先駆けとなります」と話していることから、走りのフィーリングなども追求され、4代目・5代目のようなスポーティなキャラクターを持っているということも想像できます。 現在、開発が進められるとともに、海外ではコンセプトとほぼ同じデザインの新型プレリュードのテスト車両が目撃されはじめており、その登場が非常に近いことを示しています。 実際の販売価格や発売時期などはまだアナウンスされていませんが、「2020年代半ばを予定」と早ければ2025年にもデビューするのではないかと言われています。 新たなホンダのスポーツモデルに、期待せずにはいられません。
くるまのニュース編集部