【オータムリーグプレビュー】実力拮抗の上位6校、初勝利を目指す中央大と山梨学院大の戦いに注目
5チームが5勝1敗で並んだ状況から抜け出したのは、東海大と日本体育大の2校。東海大は日本大に大敗した後にしっかりディフェンスを立て直し、9月11日に筑波大を37点に抑えた。また、7日の大東文化大戦、8日の明治大戦はいずれも前半での劣勢から逆転しての勝利。勝負所になると、轟琉維が違いをもたらすことができるようになっているのも強み。28日に昨年のインカレで頂点を争った白鴎大と対戦するが、フィジカルなディフェンスに対してオフェンスがどのように得点に繋げるかが、勝敗を分けるカギになる。
日本体育大は高さと長さが持ち味のムトンボ・ジャンピエールとコネ・ボウゴウジィ・ディット・ハメードがペイント内のディフェンスで優位に立ち、小澤飛悠や石川響太郎といった得点力のある選手の活躍もあり、着実に白星を積み重ねている。東海大との直接対決で負けたことで2位になっているが、28日に大東文化大、29日に専修大と、現時点でいずれも6勝3敗のチームとの対戦に連勝すれば、単独首位の可能性も十分にある。
白鴎大は8日の専修大戦でディフェンスが崩されて敗戦を喫したが、11日の中央大戦をモノにして連敗は回避。その後、天皇杯でB3の東京八王子ビートレインズ相手に戦った経験は、今後のリーグ戦に向けてプラス材料。21点、7リバウンド、9アシストを記録するなど、佐藤涼成はオータムリーグでトップレベルのポイントガードとして今後も注目すべき選手だ。
日本大はコンゴロー・デイビットが得点とリバウンドでチームを牽引するが、ベンチスコアリングでチームに勢いを与える新井楽人の活躍も勝利に欠かせない要素。故障で泉登翔を欠いているのは痛いが、司令塔として米須玲音が復活し、新井とともに山田哲汰、下地秀一郎がベンチから貢献する形ができている。28日に明治大、29日に筑波大と留学生のいないチームとの対戦となるだけに、2連勝で上位2チームとの差を詰めたいところだ。