海外メディアも松山英樹の全米OP歴史的初Vに注目「3番手のV候補。1日パットを決めることができれば勝てる」
男子ゴルフの全米オープンの第3日目が19日(日本時間20日)、ニューヨーク近郊のウィングド・フットGCで行われ日本の松山英樹(28、LEXUS)が「70」で回り、トータルスコアをイーブンパーとしトップに5打差の4位タイにつけた。日本男子初のメジャー優勝の圏内にあり、海外メディアも日本時間21日未明に始まる最終日を前にして松山に注目している。 米国のCBSスポーツは、通算5アンダーでトップに立ったマシュー・ウルフ(21、米国)を最終日に捉えて、逆転優勝の可能性のある選手を6人ピックアップ。通算4アンダーで2位につけている世界ランキング9位のブライソン・デシャンボー(27、米国)を最有力候補としたが、日本の松山を3番手に優勝の可能性のある選手としてクローズアップした。 同記事は「上位9選手で松山だけが、パットでスコアを落としている。もし彼が狙ったところにただ1度(1日)だけでもパットを決めることができれば、このタイトルを正当に勝つことができる」と分析。パットの調子さえよければ優勝できると予想した。 松山は、3日目も17番パー4(500ヤード)で、約5メートルのボギーパットを外してダボを叩きスコアを落としている。 「彼はボールストライキング(ショット全般の正確性を示す指標)で4打近くを稼いでいる。これは壮観なものだが、彼は(最終日に)最後(のパット)を決められることを証明しなければならない。現時点ではまだ信頼できない」と、優勝の可能性のある評価を3番手にした理由を記した。 英のBBCは全米オープンの3日目を伝える記事の中で、「3選手だけが最終日をアンダーパーで迎えるが、日本の松山と、米国のザンダー・シャウフェレの2人が土曜日にわずかながらチャージを見せた」と松山の追い上げに注目。 「松山は彼の母国で初のメジャー制覇を果たす選手になろうと、一時、3アンダーまで追い上げたが、結局、15番のボギーと17番のダブルボギーが響き、優勝へ向けてイーブンパーで第3ラウンドを終えた。彼は最終日に2015年のこの大会で2位タイに入った南アフリカのルイ・ウェストへーゼンと同じ組で最終組の1組前でスタートする」と紹介した。 同じく英のガーディアン紙も初出場でトップに立っているウルフに焦点を当てた記事の中で、松山に触れ、17番で起きたトラブルについて、「松山は最終ホールの1ホール前(17番)で起きた厄介なトラブルまで2アンダーだった。松山は、グリーン脇のラフからショットをシャンクしバンカーに入れた。これによって17番はダブルボギーの6打となった。松山は首位のウルフから5打差で最終ラウンドをスタートする」と紹介した。 松山が3年前の全米オープンで最終日に「66」の猛チャージを見せて2位タイに食い込んだ健闘は記憶に新しい。最終的にブルックス・ケプカ(米国)に4打及ばなかったが、この時の最終日スタートは14位タイから。今回の4位タイは、これまでのメジャータイトル挑戦の中で松山にとっては最高位だ。 同コースは、誰が勝ってもおかしくない難コース。タフなコンディションにこそ強さを発揮する松山が日本のゴルフ史に歴史的な勝利を刻むことができるのか。海外も注目している。