皇室に「婚姻の自由」はあるのか――長期化している結婚問題と皇室制度の課題
「だとすると、恋愛や結婚は育ってきた家を離れて『個』を主張するチャンスです。小室さんは若くして父親と祖父をなくし、母親には恋愛がらみの金銭トラブルがある。本人の人格はともあれ、いわくつきの背景があり、一昔前なら皇室には近づけなかったでしょう。ただ、いわくや傷といったものは一般の人生では魅力にもなります。もし眞子さまが表現しがたい閉塞感をずっと抱えてこられたとしたら、小室さんのような男性を『風穴』のように感じられたかもしれません」 「秋篠宮家の教育は、戦後リベラルの象徴のように感じます。眞子さまが卒業された国際基督教大学はキリスト教長老派が創設したアメリカ型のリベラルアーツカレッジ。設立当初、GHQ(連合国軍総司令部)最高司令官のダグラス・マッカーサーも募金運動などで関わっています。また、悠仁さまが通っているお茶の水女子大学附属中学校は、日本で初めてトランスジェンダーの学生の入学を認めた大学の付属校。本当に面白い選択をしています。秋篠宮家は子どもたちに自由を重んじるリベラルな教育を受けさせてきたわけです。その教育のもと、眞子さまは自由に交際相手を選んだのだと思います。秋篠宮家はそれに当惑していますが、ある意味、当然の帰結だったのではと思います」
浮かびあがる皇室制度の問題
4月8日、小室さんはA4で28枚という長文の文書を公表した。母親が元交際相手に返済していないと言われている「400万円」について弁明する内容だった。すべて読んだ赤坂さんの印象は「パロディーっぽい」ものだったという。 「面白く読みました。法律文書のパロディーのようでした。ひたすら母親の元交際相手が出したお金が『贈与』か『貸借』だったかで、その感情的な行きちがいを法律文書っぽく書いている。結婚のことはあまり話題にしておらず、『自分たちにやましいところはない』と訴えるものでした。その弁明したい気持ちはわからないではありません」 「ただ、小室さんの行動を見ていると、ちぐはぐな印象を受けます。婚約が内定した後で婚約内定者を置いてニューヨークへ行くのも、日本の弁護士資格を持っていないのにアメリカで弁護士資格を取るというのもそうです。こうした行動を見ると、結婚という流れにおいて、現在押されているのは彼のほうかもしれないという印象もあります。眞子さまとの結婚に魅力は感じつつ、今は自分のやりたいことを優先、という態度に見えるからです」