「老眼」の疑問。原因や治療法、老眼鏡選び…気になることを医師に聞いてみた
近くが見えにくい、遠くから近くに視線を移すとピントが合わせづらい…といった加齢とともにだれにでも起こる「老眼」悩み。原因や対処法、老眼鏡選びなど、読者アンケートで寄せられた老眼に関する疑問について、眼科医の有田玲子先生に答えてもらいました。
Q:老眼ってどういう症状のこと?
A:目の周りの筋肉がかたくなって、ピント調整ができなくなった状態 40歳を過ぎると多くの人が感じる老眼。「老眼は目のピント調節をサポートする毛様体筋という筋肉が加齢でかたくなり、手元が見えづらくなる状態。加えてドライアイで涙が少なくなることもピントが合いづらくなる原因です」(有田先生、以下同)
Q:見た目が若い人は老眼も遅いって本当?
A:本当です。食生活が大きく影響しています 老眼も生活習慣に左右されます。 「見た目が若い人は、食生活などの生活習慣に気をつかっています。普段から目にいい食事をし、睡眠や運動に気をつかっていれば、目の健康を保つことができ、老眼を遅らせることも可能です」
Q:初めてのリーディンググラス(老眼鏡)の選び方は?
A:最初は眼科でチェックを! それ以降は100円ショップでOK リーディンググラスはショップによって値段がピンキリ。「初めてリーディンググラスを買うなら、まず眼科でその旨を相談して正しい度数を見てもらいましょう。数値がわかったら、100円ショップの商品でも問題ありません」
Q:老眼鏡は早めにかけるべき?それともガマンすべき?
A:早めにかけて、どんなシーンでも忘れずに 老眼はガマン禁物。「目を細めて近くを見るのがクセになると眉間にシワが寄り、目も小さくなります。どんなシーンでもガマンせずに、早めに老眼鏡をかけましょう」
Q:老眼を遅らせることはできる?
A:進行をゆっくりにすることはできます 自力で治すことができない老眼。「ただし進行を遅らせることはできます。目の周りの筋肉を鍛える、タンパク質やビタミンAやDを含んだ食材をとるなど、目にいい生活習慣を取り入れて」
Q:老眼の最新治療法を教えてほしい
A:手術、コンタクトレンズ、点眼などがあります 近年、老眼治療も進んでいます。「多焦点眼内レンズを入れる手術や、レーザーで角膜に切開を入れる手術がありますが高額です。多焦点のコンタクトレンズもありますが合わない人も。目薬の処方もあるので、気になる場合はかかりつけの眼科医に相談しましょう」
ESSE編集部