元素キャラと冒険の旅へ出よう! 絵本刊行、作者は会社員「思いをいっぱい詰め込んだ」
会津若松市の会社員飯田謙一さん(53)は、元素を擬人化してクリーンエネルギーを考えてもらう冒険絵本「元素くん 水素と炭素の旅」を刊行した。「自然環境や社会環境など、環境といってもさまざまなものがあるが、豊かで平和な環境を考えるきっかけになれば」と話す。 絵本は、二酸化炭素を出さない新しいエネルギーになるための「水素くん」と「酸素くん」の旅の物語。金属の「鉄さん」も登場し、化学反応の話なども交えながらストーリーが進んでいく。 飯田さんは大学で地理学を専攻し、環境などを学んできた。現在は新聞販売店に勤務する傍ら、資格取得にも興味を持ち、溶接や食品衛生、日商簿記3級、販売士など10以上の資格を持つ。 執筆のきっかけは「元素を擬人化したらどうしゃべり、どう動くのだろう」とふと感じたこと。2年前に文芸社の「えほん大賞」に物語を出品し、受賞は逃したが、えほん大賞を主催する文芸社から絵本化の話を受けて作業が進み、12月上旬に発売された。 化学反応の解説や全ての漢字にルビを振るなど、各所にこだわった。飯田さんは「読者に面白く楽しいと思ってもらえるように、自身の思いをいっぱい詰め込みました」と話した。
福島民友新聞社