弘前積雪114cm 1月最高 青森、五所川原も平年比3倍超の記録的大雪
冬型の気圧配置が続く青森県内は4日も津軽地方を中心に断続的な雪に見舞われた。弘前市では同日午前10時、1月としては観測史上最高となる積雪114センチを記録。朝から多くの市民が沿道の雪かきや屋根の雪下ろしに追われた。 青森地方気象台によると、同日午後8時現在の各地の積雪は青森125センチ(平年比338%)、五所川原104センチ(同371%)。このほか青森市酸ケ湯403センチ、青森大谷198センチ、野辺地77センチなど。同日午後8時までの24時間降雪量は青森21センチ、酸ケ湯と弘前が17センチだった。 記録的な大雪となっている弘前市。桶屋町にある、妻の実家の前の雪を軽トラックに積んでいた花田直人さん(49)=同市岩木地区=は「このあたりは融雪溝がなく家の前に雪の山を作っている人も多い。市には除雪だけでなく排雪もしてほしい」と要望。自宅前の私道を午前5時半から雪かきしていたという同市徒(おかち)町川端町の女性(80)は「市外に住む娘や孫がいつ来てもいいように雪かきしている。ただ、ひさしや電線、木からの落雪もあり大変だ」と話した。 弘前公園では同日、雪の重みで新たに高さ約20メートルのマツ2本の倒木が確認された。園内の倒木は今月だけで8本に上り、3日から設けていた立ち入り禁止エリアを四の丸周辺と緑の相談所を除く全域に拡大した。 弘前市は4日、除排雪業務委託料として5億円を追加する2024年度一般会計補正予算を専決処分した。市によると、除排雪経費の当初予算10億円のうち既に6割を執行した。 5日の県内は明け方まで雪が降る所が多いが、その後は南の高気圧に緩やかに覆われ曇りとなる見込み。