V争いに畑岡奈紗!「腕と一体感が出せるように」パット修正、5位浮上/国内女子ゴルフ
延田グループ・マスターズGCレディース第3日(19日・兵庫県マスターズGC=6506ヤード、パー72)20位で出た畑岡奈紗(25)=アビームコンサルティング=が7バーディー、2ボギーの67で回り、通算10アンダーで首位と3打差の5位に浮上。国内では2019年「日本女子オープン」以来の優勝となる、日米ツアー通算12勝目を視界に捉えた。岩井明愛(22)=Honda、イ・ミニョン(32)=韓国=が通算13アンダーで首位に並んだ。 帰ってきた日本で、さらなる飛躍への糸口をつかむ。畑岡が激しい雨の中で7バーディーを奪い、5位に浮上。手応えを口にした。 「昨日までの2日間はパットを決めきれなかったが、今日は決めることができた」 10番から3連続で伸ばし、15番(パー5)は7メートルを沈めてバーディー。17番(パー3)は5メートルを決め、首位に3打差と優勝争いに加わった。 2017年から米ツアーに本格参戦。18、21年にそれぞれ2勝など6勝し、日本女子では岡本綾子(17勝)、宮里藍(9勝)に次ぐ3番目の米ツアー勝利数を誇る。だが、22年4月を最後に優勝はなく、18年に3位だったポイントランキングは今季30位にとどまる。 今季日本ツアーに出場するのは今大会だけ。同週の米ツアーを欠場してまで参戦しているのは、関西にいるコーチに直接プレーをチェックしてもらうためだ。前日の競技後は、課題のパットを修正。「グリップの中でヘッドが動いてしまうことがあった」といい、握る〝力感〟を変更。「吊り手で打っていた」のをパターヘッドのトゥ(先)を上げるようなイメージにすると「腕と一体感が出せるようになった」。この日のパット数は26で4位と成果が表れた。 目指すのは日米を通じて、2年半振りの頂点。「優勝への期待は上がると思う。今できることを続けていくことが大事になる」。最高の結果を残し、海を渡る。(鈴木和希)