ヤマハ:クアルタラロ、堅実なレース運びでポイント獲得。リンスは「最初から最後まで苦戦」/第20戦ソリダリティGP 決勝
11月17日、2024年MotoGP第20戦ソリダリティGP MotoGPクラスの決勝がスペインのカタロニア・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは11位、アレックス・リンスは21位でフィニッシュした。 【写真】ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第20戦ソリダリティGP シーズンの締めくくりとなる最終戦の決勝レースに、クアルタラロは10番グリッド、リンスは15番グリッドから臨んだ。 前後ハードタイヤを履くクアルタラロのスタートはまずまずの蹴り出しで、後方から浮上してきたブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)にかわされたものの11番手で1周目を終える。 2周目からは背後に控えるジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)とのバトルとなり、3周目に先行を許してしまう。しかし、クアルタラロも食い下がり、6周目には再度ミルをかわすと、翌周にミルが転倒を喫してリタイア。クアルタラロの11番手は確実なものとなる。 前方ではマルコ・ベゼッチ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)とペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)が9位争いを展開する。クアルタラロは2秒以上のギャップを縮めて9位争いに加わったが、オーバーテイクには至らずトップから10.756秒差の11位でフィニッシュ。5ポイントを獲得してシーズンを終えた。 一方のリンスは同じハードタイヤで抜群のスタートを決め、5台ほどかわして一時10番手まで浮上。しかし、大混戦のなかに位置しており、集団に飲み込まれて13番手で最初のコントロールラインを通過した。 2周目以降は我慢の展開で、4周目の1分41秒039を頂点にじわじわとタイムを落としていく。ペースに苦しむリンスは後続を抑えることができず、20番手でチェッカーを受けた。 しかし、トラックリミット違反によりレース終盤に科されたロングラップペナルティを消化しておらず、さらに追加のペナルティも出たため、ゴール後にタイムペナルティが加算されて最終的な順位は21位となった。 ■ファビオ・クアルタラロ(決勝:11位) 「決勝では、週末に一度も試したことのないハードタイヤを試したが、失うものは何もなく、得られるものは良い情報だけだった。正しい選択だったと思うが、グリップが足りなかった」 「改善すべき点はわかっているが、そのうえで最高のレースができたと思う。順位はそれほど良くなかったものの、トップからわずか10秒差でフィニッシュでき、僕たちにとって喜んでいいものだったと思う」 ■アレックス・リンス(決勝:21位) 「結局のところ、シーズンを最高の形で終えることはできなかった。最初のラップから最後のラップまで苦戦し、競争力を発揮できなかった。走行中にいくつかのことを試してみたがうまくいかず、同じ問題が残っていた」 「特にバイクの感触が良かったセパンから戻ってきたところだから、ここで良いセットアップを見つけられなかったのは非常に残念だ。新しいシーズンに向けての火曜日のテストに期待したいね」 「テストする新しいアイテムがいくつかあるが、これらを適切に評価できるように良いセットアップを見つけることが僕たちにとって大切だ」 [オートスポーツweb 2024年11月18日]