八つの赤字区間検証、3年先送り JR北海道、コロナ禍の影響で
JR北海道は30日、地元による支援を条件に存続を目指す八つの赤字区間について、国から求められていた経営改善計画の検証と改善策の提示を、新型コロナ禍の影響を理由に、3年程度遅らせると表明した。 札幌市内で国土交通省や北海道、各自治体との会合を開いた。 国は18年、同社にJR会社法に基づく監督命令を出し、経営改善の着実な実施を指示。花咲線(釧路―根室)や釧網線(釧路―網走)、石北線(新旭川―網走)など8区間は「利用が少なく、鉄道を持続的に維持する仕組みの構築が必要」とし、19~23年度を集中改革期間と位置付けた。 国は23年度に「総括的な検証」を実施するよう求めていた。