筋トレは「ゆっくり、下ろす」ことが重要!理学療法士が提唱する簡単“3秒筋トレ”で目指せ太らないカラダ
自分に合ったやり方でOK
負荷が軽すぎる場合は、より低い椅子を使うか、片足を横や斜め前にずらしながら行う、あるいは片足立ちで行うとよい。 デスクワークの人は、30分に1回は立って「椅子座り」を1回でも実践するのがお勧めだ。 10回まとめてやるのがしんどければ、朝・昼・夜に分けてもOK。できるスタイルで続けることが効果的だと強調する。 「まとめてやらなければいけないとか、たくさん回数をこなさなければいけないとか、正しいフォームでなければ効果がないとか、今は情報が溢れすぎて筋トレのハードルが上がりすぎている気がします。そんな小難しい理論よりも続けるほうが大切」 そして、筋トレを始めるなら「早いほうがいい」と続ける。 「30代後半~40代になると年に1~2%筋力が落ちると言いましたが、デスクワークなど、あまり運動しない生活習慣の場合はさらに落ちるスピードが速くなります。 筋力も“貯金”と同じで、借金状態(マイナス)から貯めるのは難しく、維持した方が楽。ですから、始めるのは早ければ早いほどいい。普段運動をしていない人ほど、効果を実感できるはずですよ」 中村雅俊 西九州大学リハビリテーション学部 准教授/理学療法士。新潟医療福祉大学時に行った「3秒筋トレ」の効果についての国際論文を2023年に発表。「ニューヨーク・タイムズ」で取り上げられて話題になる。フィジカルトレーニングに関する精力的な研究により、ストレッチに関する論文数は世界ランキング1位(2023年)。その傍ら、リハビリのプロとして一般の方々のケアにもあたる。 イラスト=さいとうひさし
プライムオンライン特集班