キーン氏、ラッシュフォードに国外移籍を推奨「ユナイテッドで再びハングリー精神を取り戻せるとは思えない」
現役時代にマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元アイルランド代表MFロイ・キーン氏が、去就に注目が集まるイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードについて言及した。19日、イギリス紙『デイリー・メール』が同氏のコメントを伝えている。 エリック・テン・ハフ監督を続投して今シーズンを迎えたマンチェスター・ユナイテッドは、開幕直後からボトムハーフに沈むなど不安定な戦いを露呈。10月には指揮官交代を決断し、スポルティングから新たにルベン・アモリム監督を招き入れた。15日には宿敵マンチェスター・シティとの“マンチェスター・ダービー”を制してリーグ戦3試合ぶりの白星を獲得。同クラブは復活に向けて歩みを進めているものの、10番を背負うラッシュフォードは17日に母校の小学校を訪れた際、「個人的には新たな挑戦と次のステップの準備ができていると思う」と退団の可能性を示唆していた。 指揮官も「私はただマーカスを助けたいだけ」と発言するなど“生え抜きアタッカー”へのサポートを強調するなか、マンチェスター・ユナイテッドOBであるキーン氏はラッシュフォードの復調に疑問を呈している。ポッドキャスト「スティック・トゥ・フットボール」に出演した同氏は、「明らかに才能があるし、彼は子供の頃からクラブにいたんだ」と称賛しつつ、「彼と彼のチーム、そして家族にとって海外に行くという変化は、おそらく彼にとって良いことだろう」と国外移籍を推奨。「彼のような選手に対する私の唯一の警告は、ラッシュフォードには『サッカー選手としての特徴がすべて備わっている』ということだ。ハングリー精神を失えば、それを取り戻すのは難しい」と口にしている。 また、「マーカスは道を見失い、ハングリー精神を失っているようだ」と厳しくコメント。続けて、「時計やフィールド外のことについても触れたが、もし彼がそのことに少し気を取られているのなら、その気持ちを取り戻すのは難しいかもしれない」と述べながら、「クラブや環境が変わればハングリー精神を取り戻せるかもしれないが、ユナイテッドで再びハングリー精神を取り戻せるとは思えない」と見解を語った。 マンチェスター・シティ戦では今季初めてベンチ外となったラッシュフォード。近年はパフォーマンスに批判が集まることも少なくない同選手だが、今後どのような決断を下すことになるのだろうか。
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