大阪市の吉村洋文新市長 就任会見【全文2】
新しい大阪市長に就任した吉村洋文前衆院議員が21日午前、大阪市北区中之島の市庁舎に初登庁し、就任会見に臨んだ。吉村新市長は終始緊張した表情ながら「橋下維新市政を継承し、閉塞感のある大阪を明るい大阪にしたい」などと抱負を語った。圧倒的な存在感、発信力で市政改革を陣頭指揮してきた橋下徹前市長の後継者として、市政改革を継続できるか、手腕が問われている。
今の心境は「わくわくしている」
司会:それでは質問をお受けします。必ずマイクを通しまして社名、氏名をお名乗りの上、お願いいたします。まず幹事社のYTVさんからお願いいたします。 読売テレビ:幹事社の読売テレビのウエオカと申します。よろしくお願いします。私から2、3、質問させていただきます。まずは初めてということなので、今日から実質的に4年間の市長としてのスタートを切るわけなんですけれども。あらためてこうわくわくしているのか、責任感をしているのか、心境をあらためて伺えますでしょうか。 吉村:いや、わくわくしてます。わくわくしているという気持ちと、それからやはり市政をしっかりと前に進めていかないと、いかなきゃいけないという責任感。この2つの気持ちですね。それが全部乗ってるような。 読売テレビ:強烈な発信力を持った橋下前市長のあとを引き継ぐということで、いろいろ比較の声なども出てくるかと思うんですけれども、その辺りについてはいかがですか。 吉村:いや、本当にこれは市長を挑戦しようと思ったときから、それはもう思ってましたけれども。やはり橋下市長というのは強烈な発信力と、それから実行力もあったと思うんで。で、まあいろんな市民の皆さまのアンケートというかね、新聞のアンケートですとか、大阪市長でありながら次の総理にしたいナンバー2に選ばれるような、そんな市長のあとですのでさまざまな比較はされると思ってます。それはもうある意味、覚悟の上で、言い方が正しいかどうかは分かりませんが、覚悟の上で今この場に立っていますので。 比較されながらも、自分は自分らしいやり方で進めていくということをやっていきたいと思っていますんで。その発信力をまねすることはできないかもしれないんですけれども、またそれ地味な、橋下市長から比較すると地味な市政運営だというふうに言われて、いろいろなことが言われることがあるかも分かりませんけれども、大事なことは前に、政治を前に進めていくことだと思ってますんで。そういった意味では、これほどなかなか発信力は、そういう意味では比較されても十分じゃないと言われるとこはあるかも分かりませんけれども。自分らしいやり方でこの大阪の政治を前に進めていきたいというふうに思っています。 読売テレビ:先ほど事務引き継ぎでも、残したものも多かったというようなやり取りが、2人の間であったかと思うんですけれども。今後の市政改革で目玉といいますか、優先的に進めていきたいというものはありますでしょうか。 吉村:いや、今今、これ動いてるという意味であればやはり大学の統合の話であったり、あるいは地下鉄の民営化、バスの民営化。ああいったところは議論もだいぶ煮詰まって、収れんされてきてるところでもあると思いますので。そういったところは来年早々にでも動くというか、早い段階での議論になるのかなというふうに思っております。 何より予算、議会が始まりますんで。来年年明けからですかね。予算においてはこれ、さまざまな課題が当然1年間のこと、相当数議論ということになると思いますから。そういった意味で優先順位ということはないのかもしれませんけれども、目玉としてはそういったとこになってくるのかなというふうに思っています。教育絡みついてもそうですが。 給食なんかについても、僕は市長選挙でおいしい給食というのを訴えてきましたんでね。この自分の市長任期のこの4年の中で自校調理方式。それから親子方式。そういった学校で調理する方式、やり方で100%そういった学校調理のほうに移行していきたいと思っています。それは自分の任期の4年の中でやり切りたいというふうに思っています。さまざまな多くの課題がありますが、そういうことなのかなと思いますけど。 読売テレビ:地下鉄と大学については早ければというのは、年度内というのもお考えでしょうか。 吉村:あの年度内というか、その提案は当然、来年年明けてから提案はしていくことになります。 読売テレビ:分かりました。幹事社からは以上です。