「かわいい」と歓声 福岡市動物園、7年ぶりのアジアゾウ一般公開
福岡市動物園(同市中央区)で30日、ミャンマーから受け入れたアジアゾウ3頭の一般公開が始まった。園には2017年からゾウがおらず、7年ぶりの公開を楽しみに集まった人々から「かわいい」「大きい」などと歓声が上がった。 【写真でたっぷり】7年ぶりに一般公開されたアジアゾウ この日は6408件の応募の中から園内投票で選ばれたゾウの名前も発表。14歳の雄は「あお」、残る2頭は雌の親子で母親は「ゆずは」(22歳)、子は「わかば」(3歳)に決まった。ミャンマーの豊かな森の緑をイメージした名前が多くの票を集めた。 ゾウは7月に来日し、園では環境の変化に慣らすための飼育が続けられていた。当初は10月末の公開予定だったが、3頭と共に受け入れた12歳の雌が9月に病死し、延期された。死亡した雌は「すい」と名付けられた。 3頭は順調に体重が増えているといい、運動場を動き回ったり水遊びしたりして元気に成長している姿を楽しめる。地元のくるみ保育園の園児、梶原彩羽(いろは)さん(6)は「ゾウを初めて見た」と目を輝かせていた。 園では17年にアジアゾウの「はな子」(推定46歳)が死に、1953年の開園以来初めてゾウ不在の時期が続いていた。川越浩平園長(56)は「ゾウは園にとって象徴的な動物。7年ぶりに来て非常に活気が出てきた。声の大きさや迫力を多くの人に感じてほしい」と話した。【竹林静】