【特殊詐欺】被害者が語る最新手口 “ビデオ通話に誘導” 被害額は411億円「自分は絶対にだまされない」はずが… 変わる犯行態様に注意を呼びかけ(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
全国で後を絶たない「特殊詐欺」による被害。「自分は絶対にだまされない」と思っていたにもかかわらず、100万円の詐欺にあった静岡市の男性に単独インタビューを行いました。そこから見えてきた言葉巧みな犯人の手口とは? オレオレ詐欺や還付金詐欺など全国で相次ぐ「特殊詐欺」。今週初めにも、カンボジアを拠点とする特殊詐欺グループのメンバー4人が逮捕されましたが、それは氷山の一角…。 特殊詐欺による被害額は、全国で約411億円に上ります。(警察庁9月末現在)静岡県内でも、これまでに322件の被害が確認されていて、被害額は約11億6700万円と、2023年よりも約5億6400万円も増加しています。(静岡県警11月21日現在) その手口も、私たちが普段よく利用するLINEが使われるなど、ついついだまされてしまう形に巧妙化しているのです。 今回、私たちは、実際に特殊詐欺の被害に遭ってしまった、静岡市に住む40代の男性に話を聞くことができました。
警察を名乗りSNSに誘導
(被害者の男性) 「自分は絶対大丈夫だって思ってたが洗脳されてたわけではないが立ち止まれない自分がいました」 さらに、犯人からかかってきた電話の音声データも入手。 (警察を名乗る男) 「大阪府警が現在つかんでいる証拠によりますと●●さんがこの主犯格の●●と共謀しているのではないかと疑いが…」 そこには、被害者から、巧みな会話でお金をだまし取る犯行の一部始終が記録されていました。 10月、100万円をだましとられる被害に遭った静岡市の男性。きっかけは警察を名乗る男からの一本の電話でした。 (被害者の男性) 「逮捕状が出ているという口実で最初電話がかかってきた。身の潔白を証明するためには、ちょっと今から言うことをちょっとこう聞いてくださいっていう感じで、個人携帯にかかってきて、自分の名前と住所も言われこの人把握してるんだと思った」 突然、携帯電話に非通知で連絡があり、自分のキャッシュカードが犯罪に使われていてある事件の容疑者として逮捕状が出ていると迫られたといいます。