日本の職場環境では「14分間集中して1分間休憩を取る」がベスト…生産性が爆上がりする"休憩のはさみ方"
生産性を上げるには、どのように仕事を進めればいいか。建設会社総務経理担当役員で時間管理コンサルタントの石川和男さんは「日本では全体のペースや周囲との連携を重んじる文化があるため、25分間作業に集中し、その後5分間の休憩をとる『ポモドーロ・テクニック』はなじみにくい。最適なサイクルは『14分間集中して1分間休憩』を取り、その1分間の休憩時間に細かいタスクをこなすことだ」という――。 【イラスト】14分集中したら1分休憩するポモドーロ・テクニック ※本稿は、石川和男『要領がいい人が見えないところでやっている50のこと』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。 ■マルチタスクが得意な人=仕事が出来る人? ---------- 忙しそうで有能に見える マルチタスクをする人が残念すぎる理由! ---------- シングルタスクとマルチタスク、どちらが効率的でしょうか? 多くの人は、ひとつの作業に集中するシングルタスクよりも、複数の作業を同時に進められるマルチタスクのほうが効率的だと思いがちです。 「私はマルチタスクが得意です」と言う人や、「同時にいろいろな仕事をこなせる」と自慢する人もいます。こうした人たちは、周りから「仕事ができる人」という印象を持たれることが多いです。 しかし、実際にはどうでしょうか? 例えば、シングルタスクでは重要な企画書を作成するとき、その作業だけに集中します。その間、チャットの返信や他の仕事は行わず、企画書の内容に集中するので、質が高くミスも少なく、無駄な時間を使わずに短時間で仕上げられます。 一方、マルチタスクの人は、企画書を作りながらコーヒーを淹れたり、同僚と雑談したり、メールやネットニュースを見たりしてしまいます。その結果、集中力が途切れ、生産性が下がってしまいます。 「この企画書を終えるまでは、他のことは一切しない!」と決めて、シングルタスクに集中するだけで、効率よく時間を使えます。