バッテリー更新で最長600kmに! テスラ・モデルY ロングレンジへ試乗 感動の自律運転システム
自律運転システムの有能ぶりに感動
今回は、朝のラッシュ時間に約110kmほどを走らせてみた。デフォルトのドライブモードのまま、エアコンをオンにした状態での電費は5.4km/kWhとなった。別の日に同行程をチル・モードでこなしたところ、5.6km/kWhへ改善した。 カタログ値の航続距離へ近づけるには、エアコンをオフにし、かなり穏やかな気持で運転する必要がある。とはいえ、グレートブリテン島ではテスラの急速充電器、スーパーチャージャーが普及している。250kWという電力で、駆動用バッテリーを満たせる。 筆者が感動したのは、最高水準といえる自律運転システム。高度な車線維持支援やアダプティブ・クルーズコントロールが融合し、車線変更も安全に完了してくれる。大雨のような荒天時は、機能しなくなるようだが。 アップデートを受けた、モデルY。訴求力が大幅に強化されたとまでは、いえないかもしれない。だが僅かな価格上昇で、さらに長い航続距離を獲得している。多くのドライバーにとって、一層魅力的なバッテリーEVになったことは間違いないだろう。 ◯:優れた動力性能と航続距離、急速充電能力 ボディサイズ以上に広々とした車内 △:乗り心地や静寂性は余り良くない 少し困るほどタッチモニターへ集約された車載機能の操作
テスラ・モデルY ロングレンジRWD(英国仕様)のスペック
英国価格:4万6990ポンド(約902万円) 全長:4750mm 全幅:1920mm 全高:1624mm 最高速度:217km/h 0-100km/h加速:5.9秒 航続距離:600km 電費:6.4km/kWh CO2排出量:- 車両重量:1884kg パワートレイン:永久磁石同期モーター 駆動用バッテリー:75.0kWh(予想) 急速充電能力:-kW 最高出力:346ps/6000rpm 最大トルク:42.7kg-m/500rpm ギアボックス:1速リダクション(後輪駆動)
クリス・カルマー(執筆) 中嶋健治(翻訳)