【独自解説】「排水溝に捨てた具材を食べされられた」「『交通費と時間を返せ』と土下座を強要」…深刻化する“カスハラ”、60代以上が約半数 日本カスハラ協会理事が提言「お客様は“神様”から“お互い様”」
行き過ぎた客の行為、カスタマーハラスメント・略して「カスハラ」。その「カスハラ」をめぐり東京都が全国初の防止条例の制定を目指しています。深刻化する「カスハラ」ですが、法律で禁止されている「パワハラ」や「セクハラ」と違って、明確な定義がないのが実情です。皆さんの行動、ひょっとしたら「カスハラ」になってしまうかも…?また「カスハラ」を受けたときの対象法は?日本カスハラ協会・理事の酒井由香氏が徹底解説します。
学もねぇ、知識もねぇ、車を転がすしか知識ねぇんだろ?」タクシーで横行する“カスハラ”「入社3か月以内に退職した人の3分の2が『カスハラ』が理由」
Q.「日本カスハラ協会」というものがあるくらいですから相当社会問題化しているのですね? (日本カスハラ協会・理事 酒井由香氏) 「社会問題として挙げられてきたのが2018年ぐらいになると思います。サービス業が加盟する労働組合「UAゼンセン」が最初にアンケートを取ったのが2018年だったと思いますので、その辺りから社会問題化というか、顕在化しているというのが正しいかと思います」
まず、タクシー会社「つばめタクシー」の実例です。運転手は、指示通りに走ったにもかかわらず、客は料金が高すぎるとクレームを言ってきて、「学もねぇ、知識もねぇ、車を転がすしか知識ねぇんだろ?」などと暴言を言ってきたといいます。「つばめタクシー」は、こういう客が現れた場合「継続乗車を断ることができる」「乗車拒否や慰謝料の請求をする可能性もある」としています。つばめ自動車の天野清美社長は「一日平均21~22回客を乗せる中で、1~2組がドライバーから見ると“危ないお客様”。暴言や恐喝的な言動があると心が折れてしまう。入社3か月以内に退職した人の3分の2がカスハラが理由」だと話しています。 (酒井氏) 「狭い空間で、比較的短い時間の中でのコミュニケーションになりますから、その中で理不尽なことが起こってしまうと、本当にドライバーさんが気の毒でしょうがないと思ってしまいます。PTSDになることもあり得ると思います」
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