検索すればすぐに答えが見つかるいま、重要なのは「問いかけ」スキルだった!
問いが重要になる理由(4)“なぜ”だけでは原因にしかたどり着けない
基本的に“なぜ”は、過去を探る重要なアプローチ。「なぜそれは起きたのか?」というような問いに対する答えは、過去の歴史のなかにあるからです。しかし、そこにとどまってしまうと、過去からしか答えを導き出せなくなってしまいます。そこで… その“Why?=なぜ”という問いを、時間を遡って突き詰めようとするのではなく、未来へ向けて展開すると、それは、“Why not?=なぜやらないの?”“What if=もしこうだったら?”“How might we=どうすればできる?”と広げていくことができます。(48ページより) すなわち、「なぜ」から生まれるもう一歩先の洞察がアクションを生み、新しいものを生み出すということです。(47ページより)
問いが重要になる理由(5)戦略から文化へ
著者いわく、いま世界中の優秀な経営者が真剣に考えているもののひとつが組織の「文化」という目に見えない課題。 しかし、変わろうとして文化を変えられる企業は多くないのも事実です。 だからこそ、変わりたいと考えている企業がいま欲しているのは、戦略を立てられる人物ではなく、文化を少しずつでも変えていける人物なのだといいます。それは、これまで見つけられていなかった方法を、自らの行動を通して提示できる人物だということ。(49ページより) 著者は、「どうすれば日本で働く人に、“問いかけ”を通じて自由に発想してもらうことの楽しさや価値を伝え、行動を起こすきっかけをつくることができるだろうか?」という問いかけを自身に与えて執筆に臨んだそう。 そうして生まれた本書は、これからの時代に求められるべきものの本質を教えてくれることでしょう。 >>Kindle unlimited、99円で3カ月読み放題キャンペーン中! 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: 角川新書
印南敦史