東京で「プロパンガス物件」はやめるべきですか? ガス代は「都市ガス」と比べてどれだけ違うのでしょうか? 気に入った物件がプロパンガス物件だったので悩んでいます…
地方ではプロパンガス物件が多いですが、東京都では都市ガス物件が大多数を占めています。 それにもかかわらず、気に入った物件が東京では珍しいプロパンガス物件だった場合、都市ガスと比較して機能面や経済面など生活に変化はあるかどうかが、住居決定の大きなポイントになりそうです。 本記事ではプロパンガスと都市ガスのそれぞれの特徴やメリット・デメリット、ガス代の違いについて解説します。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
プロパンガス・都市ガスとは?
そもそもプロパンガスと都市ガスはどのように異なるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。それぞれのガスの特徴について説明していきます。 ◆プロパンガスとは? プロパンガスとは液化石油ガスの一つで、プロパンとブタンで構成された可燃性のガスです。供給は、各家庭の屋外の指定箇所に、液化状態のガスをトラックで配送するという方法がとられています。燃焼時の発熱量が高い一方で、ガソリンや灯油、天然ガスを含めた化石燃料と比べて二酸化炭素の排出が少ないクリーンな燃料です。 ◆都市ガスとは? 都市ガスとは、メタンを主成分とする天然ガスが原料となっているガスをいいます。供給は、道路の下のガス管を通じて各家庭に届く仕組みです。都市ガスはガスの配送コストを削減することができるため、月々の料金が安く済むという魅力があります。
プロパンガス・都市ガスそれぞれのメリット・デメリットとは?
プロパンガス・都市ガスのそれぞれのメリット・デメリットはどのようなものが挙げられるでしょうか。まずはプロパンガスのメリット・デメリットは図表1の通りです。
<図表1> 筆者作成 プロパンガスは、ガスボンベを配送できさえすればライフラインの要となるガスがすぐに使えるようになることから災害に強いという魅力があるほか、発熱量が高いというメリットから飲食店で多く利用されています。 一方で毎月の配送料などのコストがかかるため、都市ガスと比べると価格が高いというデメリットがあります。続いて都市ガスのメリット・デメリットは図表2の通りです。