【福原直英の福を呼ぶ馬】ドウデュース出走取消で引退式司会も〝取消〟
レガレイラは怖いよね…と前夜のラジオで口にしていましたが、この程度で的中なんて言えないのは承知してます(笑)。オトコ馬相手に培ってきた経験がここで花開いたのか、と3歳牝馬の走りに感心しきりの有馬記念でした。 うれしかったのは彼女とハナ差の勝負を演じた6歳馬シャフリヤール。2021年の日本ダービーは結果的に私にとっての最後のダービー実況。ほかの実況レースよりもダービーは別、さらに私とこんなかかわりがあるのですからその後もずっと気にかけていた馬です。大外枠からの大健闘には力をもらいました(来年も現役を続けてくれるでしょうか)。 そしてドウデュース。引退式の司会を務めることになっていた私は、出走取消が発表されるほんの30分ほど前まで彼の紹介文を考えていました。そして松島正昭オーナー、武豊騎手はじめ関係者への想定質問など、正直この1週間は「勝って引退式」しかイメージしておらず…取消の文字が目に入った瞬間の私は文字通り言葉を失いました。しばらくたつとその驚きが「もう一度見たかった」悲しみに変わってきます。引退式もなくなったし家に引きこもってテレビ観戦とも思いました…しかし有馬記念。ドウデュースに思いをはせつつも無事にゲートインがかなった馬たちを目に焼きつけねばならぬ、と気持ちを切り替え中山に向かったのでした。 残るはホープフルSと東京大賞典。お馬サンタがいいヒント持ってきてくれないかな!みなさんよいお年をお迎えください。(フリーアナウンサー)