【FC東京】東慶悟、「相当キツかった」苦しんだ今季もラスト2試合「順位を一つでも上げたい」
J1・FC東京のMF東慶悟(34)が20日、小平グラウンドでの練習後に取材に応じた。今季は出場機会を失い、リーグ戦はわずか12試合出場1得点。だが、リーグ終盤に復活を遂げてここ7試合連続先発出場中の背番号10は、残り2戦に向け「はい上がってきた身としては、いい形で終わりたい」と、ラストスパートを誓った。 リーグ再開に向け、練習にも熱気を帯び始めた。この日のミニゲームや紅白戦で、背番号10が好パスを連発。雨で湿った芝生の上を気持ちよさそうにボールが転がった。 一方で、東の口からは「監督が今年で終わることも決まってモチベーション的には難しい。何とか後2試合に向けてスイッチを入れていかないといけない」と、危機感しか出てこなかった。 今季は負傷離脱もあったが、ベンチにすら入れぬ日々を送ってきた。前日にはピーター・クラモフスキー監督(46)の今季限りでの退任が発表。自身も、チームも苦しんだ今季も残すは2試合しかない。 「今は試合に絡めているからあのときはキツかったという話になるけど、正直言って相当キツかった。また同じ壁にぶつかれば、乗り越えようとすると思う。でも、それは本意ではない。もっと僕は中心となってチャンピオンになるための作業に取り組みたい」 背番号10の復活劇で9月以降は6戦負けなしを続けた。だが、ここ2試合連続で完封負けと勢いに陰りも見えてきた。残り2戦を落とせば、17年ぶりという不名誉な2季連続2桁順位に陥りかねない。東は「何とか勝って順位を一つでも上げたい。タイトルやACLは懸かっていないけど、プロとして意地をみせたい」と言う。ここからラスト2戦は思いの強さが試される。
中日スポーツ