衆院選と参院選の違いとは?簡単解説【衆院選2024】
衆院選は小選挙区比例代表並立制、参院選は選挙区と全国比例
衆院選と参院選では、投票の仕組みも異なります。 衆議院では小選挙区比例代表並立制を採用しており、小選挙区選挙と比例代表選挙を同日に実施します。 一方で参議院では、選挙区と全国比例の2つの方法で同日に選挙を実施しています。 それぞれの投票方法について、以下で詳しく見ていきましょう。
衆院選の「小選挙区」と「比例代表」
衆院選では「小選挙区比例代表並立制」を採用しており、小選挙区選挙と比例代表選挙が同じ投票日に実施されます。また、次の衆院選では1票の格差を是正するために、最新の人口状況に合わせた定数の変更などが初めて適用されます。 小選挙区選挙は、衆議院議員の定数465人のうち289人を選出する選挙です。全国を289個の選挙区にブロック分けし、1選挙区から1人を選出します。有権者は、投票用紙に立候補者の個人名を1人だけ記載して投票する決まりです。 2022年施行の改正公職選挙法では、25都道府県140選挙区で小選挙区の範囲を変更。小選挙区の数も、埼玉・千葉・東京・神奈川・愛知の5都県で増え、宮城・福島・新潟・滋賀・和歌山・岡山・広島・山口・愛媛・長崎の10県で減る「10増10減」となります。 小選挙区定数の「10増10減」の詳細は以下の通りです。 埼玉:16【1増】 千葉:14【1増) 東京:30【5増】 神奈川:20【2増】 愛知:16【1増】 宮城:5【1減】 福島:4【1減】 新潟:5【1減】 滋賀:3【1減】 和歌山:2【1減】 岡山:4【1減】 広島:6【1減】 山口:3【1減】 愛媛:3【1減】 長崎:3【1減】
比例代表選挙は、定数465人のうち残りの176人を選出する選挙です。比例全国を11個にブロック分けし、各政党等の得票数に比例して当選人の数を決めます。有権者は、投票用紙に政党等の名称を1つだけ記載して投票する決まりです。 ブロックごとの定数は以下のとおりです。改正公選法による定数改正(3増3減)によって、「南関東ブロック」「東京ブロック」で定数が増え、「東北ブロック」「北陸信越ブロック」「中国ブロック」で定数が減りました。詳細は以下の通りです。 ・北海道ブロック(北海道):8人 ・東北ブロック(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島):12人【1減】 ・北関東ブロック(茨城・栃木・群馬・埼玉):19人 ・南関東ブロック(千葉・神奈川・山梨):23人【1増】 ・東京都ブロック(東京):19人【2増】 ・北陸信越ブロック(新潟・富山・石川・福井・長野):11人【1減】 ・東海ブロック(岐阜・静岡・愛知・三重):21人 ・近畿ブロック(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山):28人 ・中国ブロック(鳥取・島根・岡山・広島・山口):11人【1減】 ・四国ブロック(徳島・香川・愛媛・高知):6人 ・九州ブロック(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄):20人