女流名人リーグ２回戦で勝利した加藤桃子女流四段

　岡田美術館杯第５１期女流名人リーグ２回戦加藤桃子女流四段対野原未蘭女流初段戦が１４日、関西将棋会館で指され、加藤が勝利し、リーグ開幕２連勝となった。 　終局後、加藤は今期のリーグ戦について、「平均年齢が相当下がっているリーグ。もちろん（女流名人に）挑戦したいですが、若手の勢いを感じる中での戦いになる。技術面もですが、精神面も鍛えられているリーグなような気がします」と真剣なまなざしで語った。 　昨年夏に関西に移籍した加藤。関西での友達を増やすため、ヒップホップダンスを習い始めたという。「こっちにきて将棋が関係ない友達がいないことがちょっと困ったなと思って…こっちに来てさみしがりやだと気づいてしまいました」 　だが、みつけたダンス教室は「先生とマンツーマンでした（笑い）」。友達作りとはいかなかったが、からだを動かしてリフレッシュのために通っている。 　一方、敗れた野原はリーグ１勝１敗に。本局は「ずっと悪かったです」と肩を落とす。対局中の昼食では親子丼を頼んだはずが他人丼が配膳されているというプチハプニングも。 　この日は野原の師匠・森内俊之九段も王位リーグ最終戦のため、関西将棋会館で対局を行っていた。そのため、師弟前後に並んでの昼食に。森内の注文は他人丼。「もしかしたら師匠が親子丼を食べているかもとも思ったんですが、言ってみて違ったらそれはそれで味が悪いなとか思って…私の局面も悪かったので昼食のことはもういいやって」と結局言えずじまい。親子丼の行方は迷宮入りとなった。（瀬戸　花音）