スイスCPI、12月は前年比+0.6%に鈍化 追加利下げ観測強まる
John Revill [チューリヒ 7日 ロイター] - スイス連邦統計局が7日発表した2024年12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比0.6%上昇と、11月の0.7%上昇から鈍化した。 ロイターがまとめた市場予想と一致した。市場では今年の追加利下げがほぼ確実視されている。 CPI上昇率は4カ月連続で1%を下回った。 統計発表を受け、市場ではスイス国立銀行(中央銀行)が3月に25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施する確率が91%から98.4%に上昇した。現行の政策金利は0.5%。 EFG銀行のエコノミスト、ジャンルイジ・マンドルッツァート氏は「3月の追加利下げはほぼ確実になった。問題は利下げ幅だ。12月のように50bpになるのか、25bpにとどめるのかだ」と述べた。 キャピタル・エコノミクスのエイドリアン・プレッテジョン氏も、ディスインフレ圧力が強まる中、3月の利下げを予想。一段の利下げの可能性も排除していない。 12月のCPIは前月比では0.1%下落。市場予想と一致した。 24年の平均インフレ率は1.1%で、中銀の目標レンジ(0─2%)内に収まっている。