なぜ急に寒い? 気象予報士が解説、3か月予報発表 12月~2月の平均気温・降水量は?【Nスタ解説】
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今シーズン一番の強い寒気が流れ込み、師走並みの寒さとなった日本列島。青森県・酸ヶ湯では70センチ近くの雪が積もり、大雪警報も出されました。 【画像でみる】3か月予報 平均気温・降水量は? ■なぜ急に寒い?大雪の原因は? 気象予報士 広瀬駿さん: 去年の11月中旬に西日本各地で初雪が観測されていました。この時期は急に寒くなったと感じるのですが、寒気が来るということはいつも通りのリズムに戻ったと、先週までがおかしかったという事です。 先週は、南の海上に4つ同時に台風(22号~25号)が来ました。台風があると北の高気圧が強まる特徴もあるので、いつもより高気圧が強まり、晴れて気温が上がって季節外れの暑さになりました。高気圧が押しやるように寒気がなかなか南に下がらず、ずっと気温の高い状況が続いていました。 今は台風がなくなったので、高気圧の存在感がいつも通りに戻りました。高気圧が弱まって南に下がった分、寒気がやってくるところができました。冷たい空気が南下したことで寒くなったというわけです。 寒くなって冷たい空気が流れ込んでくると、日本の日本海側は世界で見ても大雪になりやすい地域です。日本海には対馬暖流が流れている影響で海水温が高くなります。 冬将軍がやってきて冷たい空気が流れ込んでくると、冷たい風が海の上を吹き渡るときに水蒸気を補給して雪雲になり、日本海側で雪がどっさり降るというわけです。 日本海は、冬の露天風呂状態なんです。寒い中でお湯が温かいため、そのギャップで雪雲が成長するということです。 元競泳日本代表 松田丈志さん: スキー関係者に聞くと、こんなに雪が降るところに町がある国はほとんどないらしいです。日本の雪は本当に貴重だと仰っていました。山がないと雪も降らないわけですしね。 広瀬駿さん: 風がぶつかり山で雲が成長します。山脈の地形も雪が降るメカニズムにとっては重要な存在です。 今年の冬は、夏の思い出が日本海に残っています。猛暑の影響で海が温まっている分、寒気がやって来たときに雪雲が発達しやすくなります。今年の冬は、寒気がもし何度も来た場合、大雪が心配です。